海外人事業務をAIが支援!サークレイス「AGAVE」にAIヘルプデスク登場
サークレイス株式会社は2025年4月23日、同社が提供する海外人事労務特化型クラウドサービス「AGAVE(アガベ)」に、生成AIを活用した新機能『ヘルプデスク(β版)』を追加したことを発表しました。
この新機能は、海外駐在員や人事担当者からの問い合わせにAIが自動で応答するもので、複雑な海外人事業務の効率化と利便性向上に貢献することが期待されます。
グローバルに事業展開する企業にとって、注目のソリューションと言えるでしょう。
サークレイス「AGAVE」が進化:生成AIによる『ヘルプデスク(β版)』とは
企業が海外進出を加速させる中で、海外駐在員の労務管理や人事関連手続きの複雑性は増す一方です。サークレイス株式会社が提供する「AGAVE」は、このような海外人事労務に特化した業務をクラウド上で一元管理し、効率化を支援するサービスです。今回、この「AGAVE」に、利用者の疑問解消をサポートする強力な新機能として『ヘルプデスク(β版)』が搭載されました。
海外人事労務の複雑性と「AGAVE」の役割
海外の人事労務は、国ごとに異なる法制度、税制、社会保険制度への対応や、赴任・帰任に伴う煩雑な手続き、言語の壁など、国内の人事業務とは比較にならないほど複雑です。これに加え、時差の関係で本社の人事担当者と現地駐在員とのコミュニケーションが円滑に進まないといった課題も少なくありません。「AGAVE」は、これらの課題を解決するために、規程管理、赴任・帰任手続きのワークフロー管理、給与関連情報の連携といった機能を提供し、海外人事業務の標準化と効率化を支援してきました。
新機能『ヘルプデスク(β版)』の概要
新たに追加された『ヘルプデスク(β版)』は、生成AIを活用したチャットボット形式の問い合わせ対応機能です。海外駐在員や人事担当者が、例えば「赴任手当の支給タイミングはいつですか?」といった日常的な疑問を自然な言語で入力すると、「AGAVE」内に格納されている関連ドキュメント(規程集やマニュアルなど)をAIが参照し、自動で回答を生成します。これにより、利用者は時間や場所を選ばずに必要な情報を迅速に入手できるようになります。
AIヘルプデスクがもたらす海外人事業務の変革
この『ヘルプデスク(β版)』の導入は、海外駐在員と人事担当者の双方にとって、業務の進め方にポジティブな変化をもたらすことが期待されます。AIエージェントが一次対応を担うことで、疑問の即時解決と業務負荷の軽減を実現し、海外人事業務全体の生産性向上に貢献します。
海外駐在員の疑問を即時解決
海外に赴任している従業員にとって、現地の生活や業務に関する細かな疑問は日常的に発生します。しかし、本社の人事担当者に問い合わせても、時差や担当者の不在などですぐに回答が得られないこともありました。『ヘルプデスク(β版)』があれば、24時間365日、AIが一次的な情報提供を行うため、駐在員は疑問点を速やかに解消し、安心して業務や生活に専念できます。これにより、海外でのスムーズな適応とパフォーマンス発揮を支援します。
人事担当者の業務負荷を軽減
一方、人事担当者にとっては、同様の問い合わせへの繰り返し対応や、資料を探して回答するといった作業が大幅に削減されます。特に、基本的な質問や定型的な問い合わせをAIエージェントに任せることで、人事担当者はより専門的な判断が必要な業務や、戦略的な人事施策の立案・実行といったコア業務に集中できるようになります。これは、限られたリソースで複雑な海外人事業務を遂行しなければならない人事部門にとって、大きな福音となるでしょう。いわゆる「ヘルプデスク自動化」による直接的な効果です。
β版から正式版へ:AGAVEヘルプデスクの今後の展望と期待
今回提供が開始されたのはβ版であり、まずは「AGAVE」内に蓄積されたドキュメント情報を参照範囲としています。しかし、サークレイス株式会社は、この機能をさらに進化させるための具体的なロードマップを描いています。今後の機能拡張により、AIエージェントとしての能力がより一層高まることが期待されます。
β版の現在地と参照情報の拡大計画
現在の『ヘルプデスク(β版)』は、主に規程やマニュアルといった静的なドキュメントを知識源としています。しかし、サークレイスは2025年夏以降、段階的に機能を拡張していく計画を発表しています。具体的には、過去の問い合わせ履歴やその回答、各種申請のコメント、さらには進行中のプロジェクトに関する記録など、より多様で動的な情報も参照対象に加えていく方針です。
より高度なAIエージェントへの進化に期待
参照できる情報ソースが拡大することで、AIヘルプデスクはさらに高度な問い合わせに対応できるようになると考えられます。例えば、個別の状況に応じた、よりパーソナライズされた回答の生成や、過去の類似ケースに基づいた問題解決の提案などが可能になるかもしれません。将来的には、単なる情報検索ツールを超え、海外人事業務における意思決定を支援するような、真のAIエージェントへと進化していく可能性も秘めています。
まとめ
サークレイス株式会社が「AGAVE」に搭載した生成AI活用機能『ヘルプデスク(β版)』は、複雑で専門性の高い海外人事業務の効率化と、関係者の利便性向上に大きく貢献する可能性を秘めたソリューションです。海外駐在員は疑問を迅速に解決でき、人事担当者はコア業務に専念できるようになるというメリットは、グローバルに事業を展開する多くの企業にとって魅力的でしょう。
β版からスタートし、今後さらなる機能拡張が予定されているこのAIヘルプデスクが、海外人事の現場でどのように活用され、進化していくのか。サークレイスの取り組みは、AIエージェントが専門業務を支援する未来を示す好例として、引き続き注目していく価値があります。
出典:PR TIMES
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