ギブリーの監査AIエージェントが最優秀賞!Copilot Studio活用の秘訣

株式会社ギブリーは、日本マイクロソフトが主催した業務特化型AIエージェントのピッチイベント「Copilot Agent Pitch Day」において、同社が開発した「監査業務用AIエージェント」が最優秀賞を受賞したことを発表しました。

この受賞は、AIエージェントの価値が、単なる対話能力から、企業の既存業務プロセスを具体的に自動化する能力へとシフトしていることを象徴する出来事です。
本記事では、受賞したAIエージェントの驚くべき機能と、その成功から学べるAI活用の秘訣を探ります。

ギブリーの「監査AIエージェント」、Microsoft主催ピッチで最優秀賞に

法人向けにAI活用支援サービスなどを提供する株式会社ギブリーが、その技術力とビジネスへの深い理解を改めて証明しました。2025年6月6日に開催された日本マイクロソフト主催の「Copilot Agent Pitch Day」にて、数々の優れたユースケースの中から、ギブリーの「監査業務用AIエージェント」が最優秀賞に選出されたのです。

Microsoftが認めた革新的ユースケース

「Copilot Agent Pitch Day」は、MicrosoftのAIツール群を活用して、いかに具体的な業務課題を解決できるかを競うイベントです。ここで最優秀賞に選ばれたことは、ギブリーのソリューションが、Microsoft自身のプラットフォームが目指すAI活用の理想形を体現していると高く評価されたことを意味します。これは、技術的な先進性だけでなく、ビジネスにおける実用性とインパクトが認められたと言えるでしょう。

ターゲットは専門性の高い「監査業務」

今回ギブリーが開発したAIエージェントが対象としたのは、専門性と高い正確性が求められる「監査業務」です。監査業務は、企業の健全性や信頼性を担保する上で極めて重要ですが、膨大な資料の読み込みや整合性のチェックなど、非常に手間と時間がかかる作業が多く含まれます。この複雑な専門業務にAIエージェントがどう切り込むのか、その具体的なアプローチが高く評価されました。

1週間が1日に!監査報告書作成プロセスを自動化するAIの力

最優秀賞を受賞したギブリーのAIエージェントは、監査報告書の作成プロセスを劇的に変革します。その最大のインパクトは、従来1週間を要していた一連の作業を、わずか1日に短縮できるという圧倒的な生産性の向上です。

AIが実行する具体的な業務フロー

このAIエージェントは、Microsoft Copilot StudioPower Automateを基盤に構築されており、以下の業務フローを自律的に実行します。

  1. インプット: 担当者が、複数の監査メモが格納されたフォルダを指定します。
  2. 要約・トピック化: AIが各メモの内容を読み込み、重要なポイントを要約し、指摘事項をトピックごとに分類・整理します。
  3. 整合性チェック: 複数のメモの内容を突き合わせ、矛盾点や整合性が取れない箇所がないかを自動でチェックします。
  4. 報告書の自動生成: 上記のプロセスで整理・検証された情報を基に、最終的な内部統制監査報告書のドラフトを自動で生成します。

このように、人間が行っていた複数のステップから成る複雑なプロセスを、AIエージェントが一気通貫で実行します。

生産性向上への絶大なインパクト

「1週間が1日に短縮される」という効果は、単なる時間短縮以上の価値を企業にもたらします。監査担当者は、資料の読み込みや整理といった定型的な作業から解放され、指摘事項の本質的な分析や、改善策の検討といった、より高度な専門的判断に集中できるようになります。これにより、監査の質そのものが向上し、企業のガバナンス強化に繋がります。

成功の鍵は「既存エコシステムの活用」:AIエージェント活用の新潮流

ギブリーの今回の受賞は、現代のAIエージェント活用における成功の鍵がどこにあるのかを明確に示しています。それは、AIを単独の技術として捉えるのではなく、企業が日常的に利用している既存の業務基盤にいかに深く統合できるか、という点です。

AI活用のパラダイムシフト

AIエージェントの登場当初は、その「汎用的な対話能力」自体が注目されていました。しかし市場が成熟するにつれ、その価値は「既存の業務ツールとの連携による具体的なプロセス自動化」へと明確にシフトしています。今回の事例では、多くの企業が利用するMicrosoft 365のエコシステム(Copilot Studio, Power Automateなど)を最大限に活用することで、導入のハードルを下げつつ、高い業務効果を実現しています。

企業のAI導入戦略へのヒント

この事例から、BtoB企業が学ぶべきことは数多くあります。AIエージェントの導入を検討する際には、単にAIの性能を比較するだけでなく、自社が利用しているCRM、グループウェア、ERPといった既存システムとの連携性を重視することが成功の確率を高めます。また、Microsoftのような大手プラットフォーマーが自社のエコシステム内でのAI活用事例を積極的に評価・表彰する動きは、今後も続くと考えられます。自社のIT基盤と親和性の高いAIソリューションを選択することが、合理的な戦略と言えるでしょう。

まとめ

株式会社ギブリーが開発した「監査業務用AIエージェント」の最優秀賞受賞は、AIエージェントが専門性の高い領域で具体的な業務プロセスを自動化し、驚異的な生産性向上を実現できることを証明した、画期的な事例です。特に、Microsoft Copilot Studioといった既存の業務基盤を最大限に活用するアプローチは、多くの企業にとってAI導入の現実的なモデルケースとなるでしょう。

「1週間かかっていた仕事が1日で終わる」――。そんな夢のような業務自動化が、AIエージェントによって現実のものとなりつつあります。ギブリーの快挙は、AIエージェント時代の本格的な幕開けと、BtoB企業における業務革新の新たな可能性を力強く示すものです。

出典:PR TIMES

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