ヘッドウォータース、「AI駆動開発」CoE支援サービス開始 ― 社内実績で最大92%の工数削減

株式会社ヘッドウォータースは2025年6月25日、AIエージェントによる自律的なソフトウェア開発を支援する新たなサービス「AI駆動開発/バイブコーディング CoEサービス」の提供を開始したことを発表しました。

自社での先行導入（カスタマーゼロ）で一部工程において最大92%の工数削減という具体的な成果を上げており、この実績を基に、企業の開発プロセス変革を支援します。

ヘッドウォータースが提唱する、ソフトウェア開発の未来形「AI駆動開発」

AIソリューションのリーディングカンパニーであるヘッドウォータースが、ソフトウェア開発のあり方を大きく変える可能性を秘めた、新たなコンセプトとその導入支援サービスを発表しました。それが「AI駆動開発」です。これは、AIエージェントが開発プロセスを強力に支援し、生産性を飛躍的に向上させる新しい開発スタイルを指します。

「AI駆動開発」と「バイブコーディング」

「AI駆動開発」とは、AIエージェントがソフトウェア開発プロセスに深く関与し、自律的にタスクを支援する開発アプローチです。この中で、特に注目されるトレンド用語が「バイブコーディング（Vibe Coding）」です。元記事によれば、これは「特にAIによるコーディング支援に焦点を当てたトレンド用語」とされており、開発者が曖昧な指示（Vibes）を出すと、AIがその意図を汲み取ってコードを生成・提案してくれる、新しい人間とAIの対話の形を指します。

社内実践で証明された効果：最大92%の工数削減

ヘッドウォータースが提供するこのサービスの最大の強みは、机上の空論ではなく、自社での実践と具体的な成果に裏打ちされている点です。

「カスタマーゼロ」としての取り組み

ヘッドウォータースは、自社自身を最初の顧客（カスタマーゼロ）と位置づけ、社内の開発プロジェクトに「AI駆動開発」を積極的に導入してきました。これにより、新しい開発手法の有効性を検証するだけでなく、導入プロセスにおける課題や、成功のためのノウハウを実践的に蓄積してきました。

具体的な工数削減の実績

この「カスタマーゼロ」の取り組みを通じて、ヘッドウォータースは驚くべき成果を報告しています。AIエージェントを活用することで、一部の開発工程において30%から最大で92%もの工数削減を実現したというのです。この具体的で信頼性の高い実績が、今回発表された新サービスの説得力を大きく高めています。AIエージェントが、ソフトウェア開発の生産性を劇的に向上させるポテンシャルを持つことを、同社は自ら証明した形です。

企業導入を成功に導く「CoEサービス」とは

革新的な開発手法も、企業がそれを使いこなし、組織に定着させることができなければ意味がありません。そこでヘッドウォータースは、技術の提供だけでなく、その導入と定着を包括的に支援する「CoE（Center of Excellence）サービス」を開始しました。

なぜ「CoE」の設立支援が必要なのか

「AI駆動開発」は、従来の開発文化やプロセス、そしてエンジニアの役割を大きく変えるものです。この大きな変革を成功させるためには、一部の先進的なエンジニアだけでなく、組織全体として体系的に取り組む必要があります。CoEとは、企業内で特定の領域（この場合はAI駆動開発）を推進するための中核となる専門家チームのことを指します。

技術と組織の両面からの包括的サポート

ヘッドウォータースの「CoEサービス」は、企業がこのCoEを社内に設立し、機能させるためのあらゆる支援を提供します。

• 技術検証（PoC）: まずは小規模なプロジェクトで「AI駆動開発」の効果を実証します。
• ユースケース創出: 自社のビジネスにおいて、この開発手法が最も効果を発揮する領域を特定します。
• 人材育成: AIエージェントを使いこなすための、新しい時代のエンジニアを育成します。
• 開発ガイドライン策定: AIによる開発の品質とセキュリティを担保するための、社内ルールを整備します。

このように、自社の成功体験で得たノウハウを基に、技術的な側面と組織的な側面の両方から包括的にサポートすることで、企業が「AI駆動開発」を真の競争力に変えていくことを支援します。

まとめ

ヘッドウォータースが提供を開始した「AI駆動開発/バイブコーディング CoEサービス」は、AIエージェントがソフトウェア開発の未来をどう変えるか、その現実的な姿と導入プロセスを示すものです。社内実践で証明された最大92%という工数削減効果は、多くのBtoB企業にとって非常に魅力的です。

AIがコーディングを強力に支援し、開発プロセス全体を効率化する。そして、その導入を専門家チームが組織レベルで支援する。このヘッドウォータースの取り組みは、ソフトウェア開発の内製化やDXを推進する企業にとって、信頼できる道しるべとなるでしょう。

出典：PR TIMES