セキュリティ人材不足をAIが救う!Metareal IRがインシデント対応を自動化

メタリアル・グループの株式会社ロゼッタは2025年8月13日、サイバーセキュリティ分野におけるインシデント対応を自動化するAIエージェント「Metareal インシデントレスポンス(Metareal IR)」の提供を開始したことを発表しました。

深刻な人材不足と高度化するサイバー攻撃という二重の課題に直面する企業にとって、この新しいAIエージェントは、セキュリティ体制を強化するための強力な一手となる可能性を秘めています。

メタリアルが提案する、AIによる「防御力の増幅」

AI技術で多様な業界のDXを支援するメタリアル・グループが、今度は企業の存続を左右する最重要課題の一つ、サイバーセキュリティの領域に新たなソリューションを投入しました。「Metareal IR」は、人手不足の時代において、AIを防御力の「増幅器」として活用するという、新しい発想に基づいています。

深刻化するセキュリティ人材不足

サイバー攻撃の手法は日々巧妙化・複雑化しており、企業には24時間365日の監視と、インシデント発生時の迅速な対応が求められています。しかし、その対応を担う高度な専門知識を持つセキュリティ人材は、世界的に不足しており、多くの企業ではセキュリティ運用チーム(SOC: Security Operation Center)の構築や維持に大きな課題を抱えています。限られた人員で、増え続ける脅威にどう立ち向かうか。これは、多くの経営者や情報システム担当者の頭を悩ませる問題です。

AIを「防御力の増幅器」に

「Metareal IR」は、この課題に対し、AIエージェントが専門家であるセキュリティアナリストの能力を拡張・増幅するというアプローチを取ります。AIに分析やレポート作成といった定型業務を任せることで、人間はより高度な判断や戦略的な業務に集中できるようになります。これにより、限られた人員でも、より迅速かつ的確なインシデント対応が可能となり、組織全体のセキュリティレベルを底上げすることを目指します。

インシデント発生からレポート作成までを自動化!Metareal IRの機能

サイバー攻撃などのセキュリティインシデントが発生した際、最も重要なのは初動対応のスピードと正確性です。「Metareal IR」は、この最もクリティカルなフェーズをAIエージェントが強力にサポートします。

膨大なログ解析をAIが代行

インシデント発生時、セキュリティ担当者はまず、サーバーやネットワーク機器などから出力される膨大なログデータを解析し、何が起きたのか、どこまで影響が及んでいるのかを特定する必要があります。この作業は、専門家であっても多くの時間を要する、非常に骨の折れるプロセスです。

「Metareal IR」は、このログデータの収集と分析をAIが自動で実行します。不審な通信の痕跡、マルウェアの活動、不正アクセスの兆候などをAIが自律的に検知・解析し、インシデントの全体像を迅速に把握します。

報告書作成を数分に短縮

分析が完了すると、AIエージェントは即座にその結果をレポートとしてまとめます。このレポートには、以下のようなインシデント対応に必要な重要情報が含まれます。

  • 被害状況のサマリー
  • 影響が及んでいる範囲の特定
  • 推奨される具体的な対策

これまで専門家が何時間もかけて作成していた初期調査レポートを、わずか数分で自動生成できるため、経営層への報告や、関連部署との連携を飛躍的にスピードアップさせることができます。

SOCの新たなパートナー:AIエージェントがもたらす品質標準化と業務変革

「Metareal IR」の導入は、企業のセキュリティ運用チーム(SOC)や情報システム部門の働き方を大きく変える可能性を秘めています。

対応品質のばらつきを解消

インシデント対応の質は、担当するアナリストの経験やスキルレベルによってばらつきが生じがちです。「Metareal IR」は、標準化された手順に基づいて常に一貫した分析と報告を行うため、対応品質の標準化に大きく貢献します。これにより、組織として常に一定水準以上のインシデントレスポンス能力を維持することが可能になります。

アナリストを高度な業務へシフト

AIエージェントが一次分析やレポート作成といった定型業務を担うことで、人間のセキュリティアナリストは、より高度で創造的な業務に専念できるようになります。例えば、新たな脅威の動向調査、プロアクティブな脆弱性診断、そしてインシデントの根本原因を断つための再発防止策の策定といった、戦略的なセキュリティ業務に、より多くの時間を費やすことができるようになります。AIは、アナリストの仕事を奪うのではなく、その能力を最大限に引き出すパートナーとなるのです。

まとめ

「Metareal インシデントレスポンス」は、深刻化するセキュリティ人材不足という経営課題に対し、AIエージェントというテクノロジーで応える、極めて実践的なソリューションです。インシデント発生時の分析とレポート作成を自動化することで、迅速かつ的確な初期対応を可能にし、企業のサイバーセキュリティ体制を強化します。

AIが人間の専門家をサポートし、組織全体の「防御力」を増幅させる。この新しいアプローチは、セキュリティ対策に悩む多くのBtoB企業にとって、重要なヒントとなるでしょう。AIエージェントを、自社のセキュリティ戦略にどう組み込んでいくか。その検討を始める絶好の機会と言えます。

出典:PR TIMES

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