データ主権を守る「純国産AIエージェント基盤」が登場!BLUEISH×Unsung Fields提携

2025年12月12日、株式会社BLUEISHと株式会社Unsung Fieldsは業務提携を発表し、国内データセンター上の専用AI推論基盤で動作する「業務特化型AIエージェント群」の共同提供を開始しました。
生成AIやAIエージェントの導入が進む一方で、多くの日本企業が直面している「データの海外送信リスク」や「コストの最適化」という課題に対し、国内完結という明確な解を提示する重要なニュースです。
外部API依存からの脱却:2つの大きな課題
現在、多くの企業がOpenAI等の外部APIを利用してAIエージェントを構築していますが、本格的な業務適用フェーズにおいて、大きく2つの壁にぶつかっています。
1. 情報セキュリティとデータ主権の壁
金融機関や医療機関、官公庁などでは、機密情報や個人情報が海外サーバーを経由すること自体がコンプライアンス上のリスクとなります。「便利なのはわかっているが、社外秘データを外部APIに投げられない」というジレンマが、AI活用の足枷となっていました。
2. コスト管理の難しさ
また、高性能な外部APIを利用し続けると運用コストが高止まりしやすく、逆に自社でGPUサーバーを調達しようとすると初期投資や維持費(固定費)が過大になるという、コスト管理の難しさも課題となっていました。
「国内完結」と「専用基盤」がもたらす安心と安定
今回発表されたソリューションは、これらの課題を構造的に解決するものです。
データは国内から出ない
最大の特徴は、AIモデルの推論環境を国内データセンター上に構築する点です。データが海外に出ることなく、国内の閉じた環境で処理が完結するため、厳格なセキュリティ基準を持つ企業でも安心して導入が可能になります。
コスト構造の最適化
また、コスト面でも最適化が図られています。高額になりがちな外部API利用や、過剰な投資が必要なGPUの自社保有と比較して、本ソリューションでは最適なモデル選定や運用設計を行うことで、LLMの運用コストを適正化します。無駄なコストを抑えつつ、必要な分のリソースを効率的に利用できる仕組みにより、持続可能なAI運用を実現します。
規制産業でのAI活用を加速
BLUEISHとUnsung Fieldsは、この基盤上で動作する「業務特化型」のエージェント群を提供します。汎用的なチャットボットではなく、特定の業務プロセスに統合された実用的なエージェントを提供することで、現場への定着を図ります。
特に、これまでセキュリティ懸念からAI導入に慎重だった金融・医療・公共といった規制産業において、この「国内完結型」のアプローチは、AIエージェント導入の強力な呼び水となるでしょう。
まとめ
今回の提携は、日本企業が求めていた「安心」と「実用性」を兼ね備えたインフラの登場を意味します。
外部APIのリスクとコスト設計に悩み、PoC(概念実証)で止まっていたプロジェクトも、この「自社専用・国内完結」という選択肢によって、一気に実運用へと進む可能性があります。データの主権を守りながらAIの恩恵を享受する、日本型AI活用の新たなスタンダードとなるか注目です。
出典: PR TIMES






