AIチャットボットの次世代へ - ecbeing「AIデジタルスタッフ」がエージェントに進化した理由

ECサイト構築大手の株式会社ecbeingは2025年9月4日、同社が提供する「AIデジタルスタッフ」を、従来のAIチャットボットから、より高度で自律的なAIエージェントへと進化させる新機能を発表しました。
社内に眠るPDFなどのオフライン資産をAIの知識に変え、顧客に能動的な商品提案を行うこの進化は、ECサイトにおける顧客体験のあり方を大きく変える可能性を秘めています。
ecbeingが示す、AIチャットボットの「次」の姿
ECサイトの顧客対応ツールとして広く普及したAIチャットボット。しかし、その多くは、ユーザーからの質問に受動的に答えるだけの存在でした。ECサイト構築とマーケティング支援で多くの実績を持つecbeingは、この現状を打破し、顧客の期待を超える接客体験を提供するため、「AIデジタルスタッフ」を真のAIエージェントへと進化させました。
「受動的な応答」から「能動的な提案」へ
従来のAIチャットボットは、主にFAQの代わりとして、決まった質問に答える役割を担っていました。しかし、今回の進化により、「AIデジタルスタッフ」はユーザーの曖昧な要望や意図を汲み取り、自ら考えて最適な商品を提案する、より人間らしい接客が可能になります。これは、単なるツールから、企業の売上向上に貢献する「デジタル販売員」への進化を意味します。
社内に眠る「オフライン資産」を知識に変える新機能
今回のアップデートの核心の一つが、Webサイトに掲載されていないPDFなどのオフラインデータをAIが学習する「オフラインデータ連携」機能です。これにより、AIエージェントは、Webサイトの情報だけでは得られない、より深く専門的な知識を持つことが可能になります。
Webサイトの外にある「宝の山」を活用
多くの企業には、Webサイトには掲載していないものの、非常に価値の高い情報資産が眠っています。
- 商品カタログ: 詳細なスペックや特徴が記載されたPDFカタログ。
- 取扱説明書: 製品の具体的な使用方法やトラブルシューティングが書かれたマニュアル。
- 社内向け勉強会資料: 製品の強みやセールスポイントがまとめられた資料。
「オフラインデータ連携」機能は、これらの社内に眠るドキュメントをAIエージェントが学習し、顧客への回答や提案に活用できるようにするものです。これにより、AIは付け焼き刃ではない、真に専門的な知識を持つことができます。
クローズドなサイトでも活躍
この機能は、ログインが必要な会員制サイトや、BtoB向けのクローズドなECサイトにおいても大きな価値を発揮します。外部の検索エンジンが巡回できないクローズドな環境でも、アップロードされたオフラインデータを基に、AIエージェントが的確な顧客対応を行うことが可能になるのです。
「聞かれる前に提案する」能動的な接客と、向上する顧客体験
もう一つの新機能「商品ご案内機能」は、AIエージェントに進化した「AIデジタルスタッフ」の真骨頂です。オフラインデータから得た深い知識を基に、AIがユーザー一人ひとりに寄り添った、能動的な接客を行います。
曖昧な要望に応える高度な提案力
例えば、あるユーザーがECサイトで「アウトドアで使える、丈夫なアウターを探している」とAIエージェントに話しかけたとします。従来のAIチャットボットであれば、関連キーワードを含む商品をいくつかリストアップする程度でした。
しかし、新しい「AIデジタルスタッフ」は、学習したカタログ情報や製品マニュアルに基づき、「でしたら、防水透湿性に優れたゴアテックス素材を使用し、摩耗しやすい肩部分が補強されているこちらのAジャケットはいかがでしょうか。先日の社内勉強会資料によれば、年間50回以上の登山に耐えるという試験結果も出ております」といった、専門知識に裏打ちされた具体的な提案を行います。これにより、顧客体験は劇的に向上し、購買意欲も高まります。
まとめ
ecbeingの「AIデジタルスタッフ」の進化は、AIチャットボットが次のステージに進んだことを明確に示す象徴的な事例です。単に質問に答えるだけでなく、社内に眠る多様なナレッジを学習し、顧客の意図を汲み取って能動的な提案を行うAIエージェントは、今後のECサイトにおける顧客体験の向上に不可欠な存在となるでしょう。
BtoB企業においても、自社が持つ専門的な技術資料や導入事例といった「オフライン資産」をAIエージェントに学習させることで、顧客からの専門的な問い合わせに24時間365日対応できる、強力な営業・サポート体制を構築できます。自社のナレッジをいかにAIに活用させるか。それが、これからのDX推進の鍵を握っています。
出典:PR TIMES





