【IT部門必見】AI Agent「Josys AI」でSaaSガバナンス強化とコスト最適化を実現

ジョーシス株式会社は2025年5月15日、AIエージェントを搭載した次世代SaaS ID管理プラットフォーム「Josys AI」の提供開始を発表しました。
多くの企業でSaaS導入が加速する一方、管理の複雑化やコスト増が深刻な問題となっています。

「Josys AI」は、これらの課題に対応し、IT部門の業務効率化と企業のITガバナンス強化を支援します。
本記事では、その詳細とビジネス上のメリットを解説します。

「Josys AI」登場の背景:SaaS利用急増が招く「3つの危機」

近年、業務効率化や多様な働き方の実現のためにSaaS導入は不可欠となっていますが、その急増は企業に新たな課題をもたらしています。ジョーシス株式会社は、この状況をSaaSのガバナンス、セキュリティ、そしてコストに関する「3つの危機」と定義し、これらに対応すべく「Josys AI」を開発しました。IT部門が社内のアプリケーション利用状況を正確に把握しきれない現状は、多くの企業にとって喫緊の課題です。

深刻化するSaaSのガバナンス問題

多くの企業で、実際に使用されているSaaSアプリケーションの種類や数がIT部門によって十分に管理されていないという問題が浮き彫りになっています。ジョーシスの調査によれば、IT部門が把握しているアプリケーションは全体のわずか26%に留まるという衝撃的なデータも示されています。これにより、不要なライセンスの放置や、退職者のアカウントが削除されないといったITガバナンス上の不備が生じやすくなっています。

セキュリティリスクの増大とシャドーIT

管理下にないSaaS、いわゆる「シャドーIT」の増加は、情報漏洩やマルウェア感染といったセキュリティリスクを大幅に高めます。従業員が個別に契約・利用するSaaSは、企業のセキュリティポリシーが適用されず、脆弱性の温床となりかねません。このような状況は、企業の信頼性や事業継続性にも影響を与える可能性があります。

見過ごせないSaaSコストの膨張

SaaS利用の拡大は、コスト面でも企業に大きな負担を強いています。従業員一人当たりの年間SaaSコストは過去2年間で約3倍に増加し、平均135万円に達しているとの報告もあります。特に、利用実態のないライセンスや重複契約などがコストを押し上げる要因となっており、コスト最適化は多くの企業にとって重要な経営課題となっています。

AIエージェント「Josys AI」の具体的な機能と導入メリット

「Josys AI」は、これらの「3つの危機」に対応するため、AIエージェントを活用した革新的な機能群を提供します。これにより、IT部門は煩雑なSaaS管理業務から解放され、より戦略的な業務に注力できるようになります。企業全体のSaaS管理レベルを向上させ、セキュリティ強化とコスト削減を同時に実現することが期待されます。

従業員データとアクセスポリシーの自動管理

「Josys AI」のAIエージェントは、従業員の部署、役職、業務内容といったデータを自動的に分類・識別します。これに基づき、各SaaSアプリケーションに対する適切なアクセスポリシーを自動で作成・提案します。これにより、手作業による設定ミスを防ぎ、入退社や異動に伴うアカウント管理も迅速かつ正確に行えるようになり、ITガバナンスの徹底に貢献します。

契約情報の一元化と見える化

散在しがちなSaaSの契約情報を「Josys AI」に自動でインポートし、一元管理することが可能です。更新時期、ライセンス数、コストといった情報が可視化されるため、契約の見直しや最適化が容易になります。これにより、無駄な支出を削減し、コスト最適化を効果的に進めることができます。

シャドーITの検知と対策支援

「Josys AI」は、社内で利用されているSaaSアプリケーションを網羅的に検出し、IT部門が把握していないシャドーITの存在を明らかにします。これにより、セキュリティリスクの評価や、必要に応じた公式SaaSへの移行、利用ルールの策定といった対策を講じることが可能になります。

「Josys AI」が実現する戦略的なIT資産管理と今後の展望

「Josys AI」の導入は、単に日々のSaaS管理業務を効率化するだけでなく、企業全体のIT資産管理をより戦略的なものへと進化させる可能性を秘めています。IT部門は、AIエージェントの支援によって、より俯瞰的な視点からSaaS利用の最適化やセキュリティ戦略の立案に取り組めるようになります。

IT部門の業務負荷軽減と戦略的シフト

これまでSaaSのアカウント管理や契約更新、セキュリティチェックといった手作業に多くの時間を費やしていたIT部門の担当者は、「Josys AI」によってこれらの定型業務から解放されます。その結果、デジタルトランスフォーメーションの推進や、新たなITソリューションの導入検討など、より付加価値の高い戦略的な業務にリソースを集中させることが可能になります。

継続的なコスト最適化とセキュリティ強化の実現

「Josys AI」は、一度導入すれば終わりではなく、継続的にSaaSの利用状況を監視・分析し、コスト最適化やセキュリティ強化のためのインサイトを提供します。例えば、利用頻度の低いSaaSライセンスの解約提案や、新たなセキュリティ脅威に対応するためのポリシー更新の推奨など、AIエージェントがプロアクティブに企業を支援します。これにより、常に最適なSaaS管理体制を維持することが期待できます。

AIエージェントによるSaaS管理の進化

「Josys AI」の登場は、AIエージェントがSaaS管理の領域で大きな役割を果たす未来を示唆しています。今後は、AIによる予測分析機能の強化や、他のIT管理システムとの連携など、さらなる機能拡張が期待されます。企業は、このような先進的なソリューションを活用することで、複雑化するIT環境に柔軟に対応し、競争優位性を確立していくことができるでしょう。

まとめ

SaaS利用の拡大に伴う管理の煩雑化、セキュリティリスクの増大、そしてコストの膨張という「3つの危機」は、多くの企業にとって深刻な課題です。「Josys AI」は、AIエージェントの力を活用してこれらの課題を解決し、効率的なSaaS管理、強固なITガバナンス、そして継続的なコスト最適化を実現するための強力なソリューションとなるでしょう。

情報システム部門の担当者の方々は、「Josys AI」のような新しい技術動向に注目し、自社のIT資産管理の高度化を検討してみてはいかがでしょうか。これにより、業務負荷の軽減だけでなく、企業全体の生産性向上と競争力強化に貢献できるはずです。

出典:PR TIMES

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