営業の成否はタイミングで決まる！MetarealのAIエージェントが「売り時」を予測

株式会社メタリアル・グループの株式会社ロゼッタは2025年8月22日、BtoB営業における最適なアプローチの「タイミング」を予測する、新しい営業支援AIエージェント「Metareal ディシジョンプリディクト（Metareal DP）」の提供を開始しました。

このサービスは、ターゲット企業の外部情報をリアルタイムで解析し、成約に繋がりやすい“兆候”を捉えるものです。
営業担当者の勘や経験に頼りがちだった「タイミング」の問題に、AIが科学的な答えを提示します。

メタリアルが挑む、営業の「タイミング」問題

BtoB営業の世界では、「何を売るか」「誰に売るか」と並んで、「いつ売るか」というタイミングが、成約を大きく左右する重要な要素です。どんなに優れた製品や提案であっても、顧客のニーズが顕在化していなければ、関心を持ってもらうことすら難しいでしょう。メタリアルが新たにリリースした「Metareal DP」は、この営業における永遠の課題とも言える「タイミング」の問題を、AIの力で解決することを目指しています。

営業の成否を分ける「タイミング」という壁

多くの営業担当者は、ターゲット企業の動向を追いながら、アプローチの最適なタイミングを常に探っています。しかし、日々の業務に追われる中で、全てのターゲット企業のWebサイトやSNS、ニュースリリースを常にチェックし続けることは現実的ではありません。その結果、競合他社に先を越されてしまったり、顧客の課題感が最も高まった瞬間を逃してしまったりといった、機会損失が発生していました。

AIエージェントは“兆候”をどう捉えるか？外部情報解析と成功パターン学習

「Metareal DP」は、この課題に対し、AIエージェントが人間の代わりに24時間365日、ターゲット企業を見守り、変化の“兆候”を捉えることで応えます。その仕組みは、外部情報のリアルタイム解析と、社内データに基づいた成功パターンの学習という、二つの強力なエンジンで構成されています。

SNSやニュースから「兆候」を検知

このAIエージェントは、まずターゲット企業が発信する外部情報（SNS投稿、ニュースリリース、Webサイトの更新など）をリアルタイムで監視・解析します。そして、その中から、企業の「意思決定」に繋がりうる、以下のような重要な“兆候”を即座に抽出します。

• 事業関連: 新事業の開始、新製品のリリース、資金調達の発表
• 組織関連: 役員交代、オフィスの移転・増床、大規模な採用活動の開始
• 課題関連: 特定の課題に関する言及、イベントへの登壇情報

これらの“兆候”は、企業が新たな投資やシステム導入を検討し始めるサインである可能性が高いのです。

過去データから「勝ち筋」を学習

次に、AIエージェントは、抽出した外部情報の“兆候”と、企業が持つ過去の営業記録（SFA/CRMに蓄積された成約・失注データ）を突き合わせ、どのような“兆候”が成約に繋がりやすかったのか、その相関関係を学習します。これにより、「Aというニュースが発表された後、2週間以内にアプローチすると成約率が高い」といった、自社独自の「成功パターン」を導き出します。

この学習結果に基づき、AIエージェントはターゲット企業に成約確度の高い“兆候”が表れた瞬間に、営業担当者へ最適なアプローチタイミングを自動で通知します。これにより、営業担当者は常に準備万端の状態で、最も効果的なタイミングで顧客と接触することが可能になります。

CRM/SFAを超えるアプローチ：リードナーチャリングの新たな形

「Metareal DP」は、多くの企業が既に導入しているCRM（顧客関係管理）やSFA（営業支援システム）を置き換えるものではなく、それらを補完し、さらに強化するソリューションです。

内部データと外部データの融合

従来のCRM/SFAは、主に自社の営業活動履歴といった内部データの管理に重点を置いていました。一方で、「Metareal DP」は、ターゲット企業を取り巻く外部環境の変化を捉えることに特化しています。

この内部データと外部データをAIエージェントが融合させることで、営業活動は新たな次元へと進化します。顧客の状況をより深く、多角的に理解することで、画一的なアプローチではない、一社一社に最適化されたリードナーチャリング（見込み顧客育成）が実現します。

よりプロアクティブな営業活動へ

これまでの営業が、顧客からの問い合わせを待つ「リアクティブ（受動的）」な側面が強かったのに対し、「Metareal DP」を活用することで、顧客が課題を認識する“前触れ”を捉え、こちらから能動的にアプローチする「プロアクティブ（能動的）」な営業活動へと転換することが可能になります。これは、営業DXの新たな潮流と言えるでしょう。

まとめ

株式会社メタリアルが提供を開始した「Metareal ディシジョンプリディクト」は、BtoB営業における最も重要かつ困難な要素である「タイミング」を、AIの力で科学的に予測する画期的なAIエージェントです。外部情報のリアルタイム解析と、社内の成功パターン学習を組み合わせることで、営業担当者の能力を最大限に引き出し、商談成功率の向上に貢献します。

CRMやSFAを導入しているものの、今ひとつ成果に繋がっていないと感じている企業にとって、この外部情報を活用する新しいアプローチは、営業プロセスを強化するための次の一手となるかもしれません。AIエージェントが「売り時」を教えてくれる。そんな新しい営業の形が、もう始まっています。

出典：PR TIMES