Microsoft Copilotが「GPT-6 Astra」と「Claude Fable 5.1」に対応

画像の出典:Microsoft

業務効率化を追求する中で、AIへの指示出しやタスクの細分化に時間を取られてしまうことは、多くのDX担当者が抱える共通の課題です。Microsoftがこのほど発表した最新アップデートは、AIにまとまった仕事を直接任せることで、このボトルネックを解消する大きな一歩となります。

本記事では、今回追加された最先端モデルの特長と、組織データとの連携による業務変革の可能性について詳しく解説します。

業務の自律化を加速させる新モデルの導入

複雑なタスクを丸ごと任せる新環境

Microsoftは、AIに仕事を任せるための2つの環境「Copilot Cowork」と「Copilot Studio」で、OpenAIの「GPT-6 Astra」を米国時間9月4日に、Anthropicの「Claude Fable 5.1」を同9月1日に、それぞれ選べるモデルへ加えたと発表しました。同社は、作業を細かく分けて一つずつ指示する代わりに、まとまった仕事をそのまま任せ、利用者は結果の確認と判断に時間を使えるようになると説明しています。提供は順次で、対象は地域や組織によって異なります。

組織データとの連携による精度向上

両モデルは、組織内のファイル・会議・チャット・業務データをAIの文脈として渡す「Work IQ(社内の情報をAIに読ませる仕組み)」と組み合わせて動きます。Microsoftは、既存のアクセス権限の範囲内でこれらの情報を参照することで、より関連性が高く正確な応答になると説明しています。Claude Fable 5.1については、答えの根拠を自分の仕事の中までたどれる点も挙げています。

両モデルの得意分野と、公式が示していないこと

長時間作業と財務分析への対応

Microsoftは、Claude Fable 5.1を「長時間かかる作業、財務分析、フロントエンドの視覚的なコーディング」に向けて設計されたモデルと位置づけています。着手時の計画がより引き締まり、終わりの要約がより簡潔になる点も特徴として挙げています。一方のGPT-6 Astraについては用途を細かく挙げず、Copilotに任せられる仕事の幅が広がるモデルだと説明しています。

性能比較や費用の記載はない

一方で、今回の2本の発表文には、両モデルの性能を比べた数値や、追加費用に関する記載はありません。どちらのモデルを選ぶかの手がかりとして公式が示しているのは、上記の得意分野の説明までです。実際の使い分けは、自社の業務で試しながら見極めることになります。

組織導入における管理と運用のポイント

管理者による柔軟な制御

提供範囲は地域や組織によって異なります。管理者はMicrosoft 365管理センターから、自組織での利用可否を設定できます。社内でまだ画面に出ていない場合は、管理者側の設定と順次提供のどちらかである可能性があるため、まずは管理センターの状態を確認するのが早道です。

提供状況を追う場所

Microsoftは、提供状況の最新情報の確認先として、GPT-6 AstraについてはMicrosoft 365 Copilotのリリースノートを、Claude Fable 5.1についてはMicrosoft 365ロードマップとCopilotのリリースノートを案内しています。自社で使えるようになる時期を追う場合は、この2か所を定点で見るのが確実です。

まとめ

  • MicrosoftがCopilot CoworkとCopilot Studioに、GPT-6 Astra(9月4日)とClaude Fable 5.1(9月1日)を追加(いずれも米国時間)
  • 作業を細かく分けずに、まとまった仕事をそのままCopilotへ任せる使い方を想定
  • Work IQが社内のファイル・会議・チャット・業務データを権限の範囲で文脈として渡す
  • Claude Fable 5.1は長時間かかる作業・財務分析・フロントエンドの視覚的なコーディング向け
  • 提供は地域と組織によって異なり、管理者がMicrosoft 365管理センターで利用可否を設定

まずは自社のMicrosoft 365管理センターを開き、2つのモデルが選べる状態になっているかを確認してください。

関連記事:OpenAIが新モデル「GPT-6 Astra」を発表|PC操作と業務自動化を強化

関連記事:AnthropicがFable 5.1を公開|キャッシュ読み取り75%値下げ

💡 編集部の見解

最新モデルが、社内のファイルや会議記録を読める状態で、業務用のCopilotに入りました。ただし使える場所は限られています。

  • 使えるのは2つの画面だけ:「Microsoft 365 Copilotで使える」と読める見出しが並びましたが、公式が挙げた場所はCopilot CoworkとCopilot Studioです。普段のCopilotチャットのモデル選択が増えたわけではありません。
  • 既報との違い:当メディアは9月4日にGPT-6 Astraの発表を、9月2日にFable 5.1の公開を報じました。今回はその2つが、社内データを見た状態で仕事を任せられる場所に載ったという変化です。

まずやること:Microsoft 365管理センターを開き、自社で2つのモデルが選べる状態かを確認してください。

出典:MicrosoftMicrosoft

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