営業準備80%削減！マルチAIエージェント「Orcha」が会議の"インテント"を読み解く

2025年10月9日、株式会社Sales Markerは、同社が提供するマルチAIエージェント基盤「Orcha（オルカ）」の第2弾機能として、「AI Meeting」を正式にリリースしたことを発表しました。

この機能は、商談や会議の会話データから、単なる議事録を生成するだけでなく、顧客の「インテント（意図・関心）」をAIが抽出し、次のアクションプランまでを自動提案するものです。営業DXの新たな一手として、大きな注目が集まります。

Sales Markerが投じる、会議データの「資産化」という新常識

インテントセールスSaaSで市場をリードするSales Markerが、AIエージェントの活用を新たなステージへと引き上げる新機能を発表しました。「Orcha」の第2弾としてリリースされた「AI Meeting」は、これまで録音・録画して“記録するだけ”だった会議の会話データを、企業の「経営資産」へと転換させることを目指します。

録音データは“宝の山”だった

商談や会議における顧客との対話には、顧客が抱える真の課題、関心事、予算感、そして意思決定のキーとなる情報など、貴重なインサイトが詰まっています。しかし、多忙な営業担当者が、すべての会議の録音データを改めて聞き返し、これらの情報を整理・分析することは、時間的に困難でした。その結果、多くの価値ある情報が、活用されることなく埋もれてしまっていたのです。

ただの要約ではない。会話の「インテント（意図）」を抽出し、次の行動を提案

「AI Meeting」が革新的である理由は、単なる文字起こしや要約機能に留まらない点にあります。AIエージェントが、会話の裏側にある「インテント」を読み解き、具体的なアクションにまで繋げます。

AIが顧客の「本音」を可視化

「AI Meeting」は、会議の録音・文字起こしデータをAIが解析し、参加者の発言の中から、ビジネスに直結する重要な「インテント」を自動で抽出・タグ付けします。

• 顧客の課題: 「〇〇のコストが課題で…」
• 関心事項: 「△△という機能に興味があります」
• 比較検討: 「競合のB社製品と比べてどうですか？」
• 予算・決裁: 「予算は□□円以内で、決裁者はC部長です」

このように、会話の中に散りばめられた顧客の「本音」を可視化することで、営業担当者は商談の核心を正確に把握することができます。これは、Sales Markerが提唱するインテントセールスの思想を、会議データに適用するものです。

次のアクションをAIが自動提案

さらに、AIエージェントは、抽出したインテントに基づいて、具体的なネクストアクションを自動で提案します。例えば、「顧客は△△機能に関心が高いため、導入事例資料を送付し、来週早々に技術担当者を交えたデモを提案しましょう」といった、次の商談に繋がる的確なアクションプランを提示してくれます。

Sales Markerによれば、この機能によって営業担当者の商談準備時間を約80%も削減できるといい、その費用対効果は絶大です。

「AIオーケストレーター」としてのOrchaと、今後の展望

「AI Meeting」は、Orchaという、より大きな構想の一部です。Orchaは、単一のAIではなく、様々な専門性を持つAIツールを統合し、協調させて、より複雑な業務を遂行する「AIオーケストレーター」としての役割を目指しています。

事業領域を横断する「デジタルな同僚」へ

第一弾の「AIスライド」機能、そして今回の「AI Meeting」機能に続き、Orchaは今後、セールス領域だけでなく、マーケティング、採用、商品開発といった、企業の様々な事業領域にその能力を展開していく予定です。これにより、「Orcha」は単なるツールではなく、特定の「役割」を担う、まさに「デジタルな同僚」として、企業の営業DXや事業成長を包括的に支援する存在へと進化していきます。

まとめ

Sales Markerがリリースした「AI Meeting」は、AIエージェントが「会話」という最もリッチな非構造化データから、いかにして具体的なビジネス価値を創出できるかを示す、画期的な導入事例です。単なる議事録作成ツールを超え、顧客のインテントを読み解き、次のアクションまでを提案することで、属人化しがちだった営業プロセスを、データに基づき標準化・効率化します。

営業準備時間を80%削減するという具体的な効果は、営業DXに取り組む多くのBtoB企業にとって、非常に魅力的です。インテントセールスを新たなレベルへと引き上げる「Orcha」の今後の展開から、目が離せません。

出典：PR TIMES