API料金が変わったら、自動でアラートが来るようにした

AIモデルの料金は、気づかないうちに変わっていることがあります。
新しいモデルが追加された、既存モデルが値下げされた、廃止予定のフラグが立った——そういったことが、大きなアナウンスなく起きることがあります。
メディアとしてAI関連の情報を発信している以上、料金が変わっても気づかないまま古い情報を載せ続けてしまうリスクがある。かといって毎日各社の公式ページを手動でチェックするのは現実的ではありません。何か自動で検知する仕組みが必要だと思っていました。
公式ページには直接アクセスできなかった
最初に試したのは、NavのWebFetchで各社の料金ページを直接取りに行くことです。
ところが、OpenAIやAnthropicなどの料金ページにはbotブロックがかかっていて、アクセスしようとすると403エラーが返ってくる。自動化ツールからのアクセスは弾かれてしまいます。
Grokはリアルタイムのウェブ検索ができます。しかも既存の自動処理に追加するだけなので、新しいスケジューラーを登録する必要もない。Xトレンドの調査が終わった直後に、そのまま料金チェックを走らせればいい。
毎朝自動でチェックするしくみを作った
料金監視の処理を書いて、毎朝6時に動いているトレンド調査の流れに組み込みました。
動きはシンプルです。毎朝6時、Xトレンドの確認が終わった後に、主要なAI APIの料金ページをGrokが一通りチェックします。変更が検知されたら「変更あり」、なければ「変更なし」として記録する。
朝のブリーフィングには、変更があったものだけを表示する設計にしました。毎日変更がなければ「変更なし(チェック済み)」と1行出るだけです。変更がないのに毎朝ログを読まなくていい。
しばらく動かしてみると、思った以上に変更頻度が高いことがわかりました。料金の変更だけでなく、新モデルの追加や廃止予定フラグなど、公式ページを毎日自分でチェックしていたら見落としていたであろう情報が次々と出てきます。
最低限必要な仕組みが、ひとまず動き始めました。
「もっとちゃんとしたもの」を作ろうとして失敗した
この時点では、Xトレンド調査への料金チェック追加を「暫定」と考えていました。
もともとKW提案用のしくみに、料金監視を継ぎ足している状態です。設計としてはきれいではない。いつかちゃんとした監視専用のツールに移行しよう、という気持ちがありました。
そこで料金の変更を検知するだけでなく、データをファイルで管理して、WPページへの差分反映まで一気通貫でやろうという構想で、新しいスクリプトを設計しはじめました。
コードも書き上げました。しかし実装の途中で、やってはいけないことをやってしまいました。
「テストが完了するまで、稼働中のものを書き換えない」という当たり前のことを破ってしまいました。復元自体は数分で終わりましたが、この出来事をきっかけに新しいスクリプトの実装は棚上げにしました。
暫定のままが本番になった
結局、Xトレンド調査に継ぎ足した料金チェックの処理は、そのまま現在も毎朝動き続けています。
新しいスクリプトはその後、廃止を決定しました。「現状の仕組みで必要な監視はできている」という判断です。完璧な設計でなくても、シンプルで安定して動いていることのほうが重要だと気づきました。
今では毎朝6時に、Xのトレンドチェック・API料金変更の監視・MCPサーバーの新着確認が自動で走ります。変更があったものだけ朝のブリーフィングに表示されるので、何もなければ全体で数行で済みます。
「動くものから始めて、動き続けているものはそのまま使う」——AIエージェントチームの組み方として、これが今の自分なりの答えかもしれません。
まとめ
- AIモデルの料金は気づかないうちに変わる。手動チェックは現実的でないため自動化を検討した
- 公式ページはアクセス制限で取れないため、リアルタイム検索できるGrokを使う方針に
- すでに毎朝動いていたトレンド調査の流れに料金チェックを追加
- 変更があった場合のみ朝のブリーフィングにアラート表示される設計
- 「もっとちゃんとしたものを作ろう」として稼働中の処理を壊すミスをした
- 結果として暫定のままが本番に。それで十分だった
次回は、顧客専用のAIエージェントを開発することになった話です。





