OiiOiiはどこの国の会社?規約で運営元とデータの扱いを確認

OiiOii.ai(オイオイ)を運営しているのは香港の会社で、データはシンガポールのサーバーに保存されている——公式の利用規約とプライバシーポリシーにはそう書かれています。この記事では、日本語版の公式ページに実際に書かれている内容を2026年9月6日に直接確認し、運営元・データの扱い・生成物の権利・商用利用の可否を順に整理します。

OiiOiiの運営国はどこか

まず、公式ページに書かれている基本情報を整理します。

項目 公式ページの記載内容
運営会社 HOGI.AI HK Limited
登録住所 RM1006, 10/F, PO YIP Building, 23 Hing Yip Street, Kwun Tong District, Hong Kong
準拠法・紛争解決 香港法に準拠し、香港国際仲裁センターに提出
データの保存先 シンガポールのサーバー(他国の関連会社・サービスプロバイダーを通じた運用サポートあり)
問い合わせ先 contact@hogi.ai
規約・ポリシーの最終更新 2026年1月

運営は香港のHOGI.AI

公式サイトの利用規約には、運営主体として「HOGI.AI HK Limited」が明記されています。住所は香港のKwun Tong(観塘)地区で、香港の法人が運営元であると確認できます。規約には次のように書かれています。

本ウェブサイトおよびサービスは、HOGI.AI HK Limitedによって運営されており、登録住所はRM1006, 10/F, PO YIP Building, 23 Hing Yip Street, Kwun Tong District, Hong Kongです。

日本のユーザーが有料プランを検討する際、気になるのが日本の法令に基づく表記です。今回、日本語版のトップページ、料金ページ、利用規約、プライバシーポリシーを確認した範囲では、特定商取引法に基づく表記については見当たりませんでした。

関連記事:OiiOii.aiとは?AIアニメ制作エージェントの特徴を解説

準拠法と紛争解決は香港

利用規約には「本規約またはお客様のサービスの利用に起因または関連するすべての請求または紛争は、その抵触法の原則にかかわらず、香港の法律に準拠し、解釈されるものとし、解決のために香港国際仲裁センターに提出されるものとします」と定められています。日本の裁判所での解決が原則として想定されていない点は、業務で使う場合に押さえておきたいところです。

データ保存先はシンガポール

データの保存場所については、プライバシーポリシーに「現在、当社はシンガポールにある安全なサーバーにデータを保存していますが、他の国にある関連会社またはサービスプロバイダーを通じて運用サポートを受ける場合もあります」と書かれています。保存先はシンガポールですが、運用のために他国へ渡る場合があることも同じ一文に含まれています。

「中国発」とされる理由

OiiOiiが「中国発」と紹介されることがあるのは、公式ページに次の3つの記述が実在するためです。

  • プライバシーポリシーの禁止事項に、中国の「情報セキュリティ技術—重要データ識別ガイドライン」という国家標準が名指しで出てくる
  • 日本語の料金ページに並ぶ決済手段に、AlipayとWeChat Payが含まれている
  • 公式サイトが画像などの静的ファイルを配信しているドメインが hogiai.cn で、末尾が中国のドメイン(.cn)になっている

ただし、この3点は中国圏と関わりのあるサービスであることを示す材料にとどまります。配信ドメインの末尾が .cn であることは、入力したデータが中国に保存されることを意味しません。

日本法人の記載なし

2026年9月6日時点で、日本国内の法人についての記載は公式サイトにも規約にも見当たりませんでした。日本の会社が運営しているという説明を見かけることがありますが、それを裏づける記述は公式面にはありません。

入力内容や動画は学習されるか

入力したプロンプト(指示文)や素材の扱いは、仕事で使う場合に最も気になる点です。

モデル訓練への利用を明記

利用規約の第6.5条を確認すると、ユーザーが入力した内容や生成結果がAIの学習に利用されることが明記されています。

OiiOii.AIと別途合意がない限り、お客様は、入力、出力、およびサービスとのユーザーインタラクションが、OiiOii.AIによって、機械学習モデル、人工知能モデル、アルゴリズム、および関連技術、製品、サービス(ラベリング、分類、コンテンツモデレーション、モデル訓練を含む)(総称して「モデル」)を訓練、改善、アップグレード、強化するために使用される可能性があることに同意します。

この条文により、OiiOiiに入力したプロンプトや、そこで生成されたアニメーション動画は、システムの精度向上のための「学習データ」として取り扱われる法的根拠が与えられています。

学習ライセンスは永続的

同じ6.5条では、ユーザーが与えるライセンスを「世界的、ロイヤルティフリー、完全に支払われた、譲渡可能、再許諾可能、非独占的、永続的、および取り消し不可」と定義されています。
「永続的」「取り消し不可」という文言は、いったん提供したデータについて、あとから学習への利用を取り消すことを想定していない書き方です。

ポリシーに学習の記載なし

注意したいのは、AIの学習に使うという記述があるのは利用規約だけで、プライバシーポリシー側には同じ趣旨の記載が見当たらないことです(英語版も同様)。データの扱いはプライバシーポリシーを見れば足りると考えがちですが、OiiOiiでは利用規約を開かないとこの条件に気づけません。

学習停止設定はなし

今回確認した利用規約とプライバシーポリシーの範囲では、学習への利用を止める設定(オプトアウト)についての記載は見当たりませんでした。規約には「OiiOii.AIと別途合意がない限り」という但し書きがありますが、一般の利用者が使える手続きが公開されているわけではありません。
学習に取り込まれて困る情報は、そもそも入力しないという運用が現実的な対処になります。

生成動画の権利の所在

生成物の権利については、料金ページのFAQと利用規約で書かれ方が違います。

著作権はユーザーに帰属

料金ページのFAQには「法的に許容される範囲内で、OiiOii で生成したすべてのコンテンツの著作権は、あなたに帰属します。」と明記されています。利用規約6.3条の側にも「OiiOii.AIは、サービスを通じて提供される入力(「お客様の入力」)またはサービスを通じて生成される出力(「お客様の出力」)の所有権を主張しません。」と書かれており、生成物の権利をOiiOiiが取り上げる作りにはなっていません。

法的所有権は保証外

一方で利用規約9.1.2条は、ユーザーがいかなる出力の法的所有権も有することを保証しないと定めています。入力や出力が知的財産権で保護されること、出力が第三者の権利を侵害していないことも保証しないと書かれています。権利はユーザーのものとしつつ、その権利が法的に通るかどうかの責任は負わない、という立て付けです。他者の権利を侵害していると指摘された場合に、運営側が盾になってくれるわけではない点は押さえておいてください。

運営側に広い利用許諾

利用規約6.4条では、投稿・生成したコンテンツについて、OiiOii側が「サービスを運営、改善、促進、提供する目的で」アクセス・使用・保存・複製・表示・公開・配布・変更できるライセンスを与えることになっています。このライセンスは「お客様のコンテンツが当社によって保存されている期間中」のもので、ロイヤルティフリー・再許諾可能・取り消し不可と書かれています。著作権はユーザーにあるまま、運営側も一定の範囲で使える状態が並行する形です。

図解:生成した動画の権利は誰のものか

OiiOiiの商用利用

仕事で使えるかどうかは、契約するプランによって変わります。

商用利用はプランで許可

利用規約の第4.1.5条は、次の行為を禁止事項の一つとして挙げています。

サブスクリプションプランで明示的に許可されていない限り、商業目的(広告またはマーケティングを含む)でサービスを使用すること。

この一文により、デフォルトの状態では商用利用が禁止されており、有料の「サブスクリプションプラン」を契約し、そのプラン内容において商用利用が認められている場合に初めて、業務での活用が可能になります。

無料版の業務利用は根拠なし

2026年9月6日時点の公式情報には、無料クレジットの範囲で生成した動画を商用利用してよいという記述は見当たりません。英語版のFAQは商用利用について「Paid plans include commercial usage rights.」(有料プランには商用利用権が含まれます)と書いており、商用利用権は有料プランに紐づくものとして説明されています。無料のまま広告収益を得る動画や企業のプロモーションに使うことは、規約上の裏づけがない使い方になります。

仕事利用時の確認事項

会社で使うなら、個人の判断に任せず社内のルールを先に決めておきます。無料プランのまま業務に使うのは避け、有料プランを契約したうえで、顧客の機密情報・未発表の商品名・個人を特定できる情報は入力しないという線を引いてください。権利トラブルの責任は利用者側が負う建て付けなので、自社で責任を持てる範囲に用途を絞るのが安全です。

関連記事:Dreaminaの安全性は?どこの国の会社かとデータの扱いを確認

OiiOiiの安全な利用

最後に、規約で禁止されている入力を確認しておきます。

入力禁止情報の確認

プライバシーポリシーおよび利用規約の禁止事項には、以下のような情報のアップロードを禁止する旨が詳細に記載されています。

  • 他者の個人情報(氏名、住所、電話番号など)
  • 第三者のプライバシーを侵害する可能性のあるデータ
  • 企業等の機密情報
  • 国家安全保障や公共の利益に関わる、または社会の安定を害する可能性のあるデータ
  • 知的財産権を侵害する素材

これらに違反して生じた罰則・損失・紛争はユーザーが単独で責任を負う、とプライバシーポリシーに明記されています。仕事で使う場合は、入力してよい情報の範囲を先に決めておくのが安全です。

社内利用のルール策定

社内利用時は、以下の3点を運用ポリシーとして策定することをお勧めします。

  1. 入力情報の制限: 個人情報や社外秘データ、未発表のプロジェクト情報を含めない。
  2. 商用利用の確認: 必ず商用利用権が含まれる有料プランを契約し、その範囲を逸脱しない。
  3. 成果物の確認: 生成された動画が、既存の著作物(アニメキャラクター等)に酷似していないかを目視でチェックし、意図しない権利侵害を防ぐ。

規約の免責条項により、会社側は法的トラブルの責任を負わないため、利用側の自衛が不可欠です。

利用年齢は13歳以上

規約とプライバシーポリシーでは13歳以上が利用対象で、13歳未満からは意図的にデータを収集しないとされています。学校などで使う場合はこの条件を確認してください。

図解:OiiOiiを安全に使うための確認事項

まとめ|OiiOiiの安全性

OiiOiiの運営元やデータに関する要点は以下の通りです。

  • 運営元は香港法人のHOGI.AI HK Limitedであり、準拠法も香港法です
  • データの保存先はシンガポールの安全なサーバーですが、運用上他国へ転送される可能性もあります
  • 入力したプロンプトや生成物がAIの学習に使われる可能性があることが、利用規約に明記されています
  • 規約により、入力データに対して「永続的・取り消し不可」の広範なライセンスを運営側に付与することになります
  • 無料プランのまま商用利用できる根拠はなく、業務利用には有料プランの契約が前提となります
  • 特定商取引法に基づく表記は、今回確認した公式サイトの範囲内では見当たりませんでした
  • 学習利用を拒否する(オプトアウト)設定機能は、現在のところ一般公開されていません

趣味でオリジナルの作品を作るぶんには、無料プランのまま試して問題ありません。仕事で使うなら、契約するプランに商用利用が含まれているかを確認し、顧客の機密情報や未発表の情報を入力しないというルールを先に決めてから始めてください。

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