Gemini 3.8 Liveが使えない?使える場所と日本語の制限

Gemini 3.8 Liveは、選んで使うモデルではなく、Geminiアプリや検索、Gmailの音声機能の中身として入ります。そのため「3.8 Live」という表示を探しても見つからないことがあります。使えないときの理由は、①まだ配信が届いていない ②アプリごとの条件(プラン・英語のみ・会社のアカウント) ③APIの設定の3つのどれかです。使っている場所ごとに、公式の記載で切り分けます。
⚠️ その前に:Gemini全体で障害が起きていないか
設定やプランを見直す前に、Gemini自体に障害が出ていないかを先に確認すると切り分けが速く済みます。
Gemini 3.8 Liveとは?9月15日公開
Gemini 3.8 Liveは、Googleが2026年9月15日に発表した音声で会話するためのモデルです(Google公式ブログ・9月17日更新)。会話の途中で97の言語を自動で切り替えられるほか、話を続けながら裏でツールやAPIの処理を進められます。生成された音声には、AIが作ったことを示す透かし(SynthID)が入ります。
2つのモデルと使える場所
発表されたのは、無印の「Gemini 3.8 Live」と、考えながら話す上位版の「Gemini 3.8 Live Extended Thinking」の2つです。どちらが入るかは使う場所で決まっていて、Geminiアプリの Gemini Live に入るのは Extended Thinking の方です。公式ブログの提供先を整理すると次のとおりです。
| 使う場所 | 入るモデル | 対象の人 | 日本語 |
|---|---|---|---|
| Geminiアプリ(Gemini Live) | Extended Thinking | 全員 | 日本語ヘルプあり |
| Google検索(検索Live) | 3.8 Live | 全員 | 日本で提供中(2026年3月〜) |
| Gmail(Gmail Live) | Extended Thinking | Google AI Plus・Pro・Ultra | 英語のみ(公式ヘルプ) |
| ドキュメント(Docs Live) | Extended Thinking | Google AI Pro・Ultra | 公式の記載なし |
| Keep(Keep Live) | Extended Thinking | Google AI Plus・Pro・Ultra | 公式の記載なし |
| 会社のアカウント(Workspace) | Extended Thinking | ビジネス契約 | 近日提供 |
| 開発者(Gemini API・Google AI Studio) | 両方 | 開発者 | ― |
Gemini Enterprise では、両モデルとも限定プレビューの段階です。
画面で確かめる方法は未公表
9月19日時点で、Geminiアプリの画面で「いま3.8 Liveが動いているか」を確かめる方法は、公式に案内されていません。そのため「3.8 Liveという表示が無い=使えていない」とは限りません。一方で、自分の端末で既に切り替わっているとも言い切れないので、以下の条件で1つずつ確認します。
使えない原因①:Geminiアプリに届いていない
段階的に展開されている
公式ブログは両モデルとも「本日から展開を開始」と書いていて、全員に同時に届く形ではありません。Gemini Liveのヘルプにも次の注意書きがあります。
Gemini Live のアップデートは段階的にリリースされているため、まだご利用いただけない場合があります。
展開がいつ終わるかは公開されていません。Googleアプリを最新版に更新したうえで、届くのを待つのが基本です。
ウェブ版とGemでは使えない
Gemini Live は Android と iPhone・iPad のGeminiアプリで使う機能です。ヘルプには、パソコンのブラウザで開く Gemini ウェブアプリと Google メッセージの Gemini では使えないこと、Gem(自分で指示を設定したGemini)も Gemini Live では使えないことが書かれています。13歳(または国ごとの年齢)以上であること、Geminiアプリにログインしていることも条件です。
リリースノートに未掲載
Geminiアプリのリリースノートは、9月19日時点で9月10日(Windows版の公開)が最新で、3.8 Liveの項目はありません。自分の端末にいつ届いたかを、公式の告知で確かめられない状態です。
使えない原因②:アプリごとの条件
Gmail Liveは英語のみ
Gmail Live は、受信トレイの中身を音声で聞いて探せる機能です。Gmail Liveのヘルプには、はっきりと英語のみと書かれています。
Important: This feature is only available in English.
(訳:重要:この機能は英語でのみ利用できます)
個人のアカウントでは Google AI Plus・Pro・Ultra のいずれかの契約が必要で、機能はベータ版の扱いです。日本語で話しかけて使う前提なら、今は対象外と考えてください。
ドキュメントはPro・Ultraが対象
Gmail・ドキュメント・Keep の音声機能は、9月3日に始まった機能です(Workspaceの公式ブログ)。その中身が9月15日から Extended Thinking になりました。ドキュメント(Docs Live)は Google AI Pro と Ultra だけが対象で、Plus では使えません。Gmail と Keep は Plus から対象です。ドキュメントと Keep の対応言語は、公式の記載を確認できていません。
会社のアカウントは近日提供
Gmail・ドキュメント・Keep の音声機能は、Google Workspace のビジネス契約では「近日提供」のままです。会社や学校のアカウントで Gmail Live を使うには、Gemini のベータ機能にアクセスできる契約が必要で、使えるかどうかは管理者の設定で決まります。
関連記事:Gemini Sparkが使えない?対応プラン・地域・アカウント条件を整理
日本語ですぐ試すなら検索Live
契約なしで日本語ですぐ試せるのは、Google検索の「検索Live」です。Google Japan Blogによると、日本では2026年3月27日から使えます。GoogleアプリのAndroid版かiOS版で、検索バーの下にある[ライブ]アイコンをタップして話しかけます。
ただし、3月の時点で中身だったのは前のモデル(Gemini 3.1 Flash Live)です。日本の検索Liveがいつ3.8 Liveに切り替わるかは公開されていません。

使えない原因③:APIの設定
モデル名の書き換え
Gemini API では、どちらのモデルも正式版(Stable)として提供されています(モデルページ)。前のモデル gemini-3.1-flash-live-preview から移るときは、モデル名を書き換えます。
gemini-3.1-flash-live-preview
↓
gemini-3.8-live
(上位版は gemini-3.8-live-extended-thinking)
どちらも入力は131,072トークン、出力は65,536トークンまでです。
移行でエラーになる設定
前のモデルの設定をそのまま使うと、エラーになったり、指定が効かなかったりします。公式のモデルページの記載をまとめると次のとおりです。
| 設定 | 3.8 Live | 3.8 Live Extended Thinking |
|---|---|---|
thinking_level |
非対応(設定から外す) | low・medium・high(MINIMALは非対応) |
関数呼び出しの BLOCKING |
指定できる(既定は非同期) | 非対応(エラー) |
proactive_audio: false |
エラー | エラー |
enable_affective_dialog |
APIから削除(設定を消す) | 記載なし |
Setting proactive_audio: false returns an error.
(訳:proactive_audio を false にするとエラーになります)
Extended Thinking では、同期の関数呼び出しがはっきりエラーになると上位版のモデルページに書かれています。
Synchronous blocking mode is not supported and returns a hard error.
(訳:同期のブロッキング方式は非対応で、エラーになります)
エラーにならなくても止まって見える場合があります。Extended Thinking では turnComplete: true が届いても処理が終わったとは限らず、interaction_status が IDLE になるまで待つ必要があります。無印の3.8 Liveは応答の形式が音声なので、文字の記録が必要なら出力の文字起こしを有効にします。
関連記事:Gemini 3.8 Flashが使えない?対象プランとAPI設定
料金の目安
開発者向けの公式ブログによると、料金は音声の入力が1分あたり0.005ドル、出力が1分あたり0.018ドルです。無料枠があるか、どれだけ使えるかは確認できていません。動作は ai.studio/live で試せます。
まとめ
3.8 Liveは使う場所ごとに条件が違います。自分がどこで使おうとしているかで、次にやることが決まります。
- Geminiアプリ:スマホのアプリを最新版にして、届くのを待つ(ウェブ版とGemでは使えない)
- Gmail:英語のみ。日本語で使う予定なら今は対象外
- ドキュメント:Google AI Pro か Ultra の契約が必要
- 会社のアカウント:近日提供。管理者の設定も必要
- 今すぐ日本語で試す:Googleアプリの検索Live(3.8への切り替え時期は未公表)
- API:モデル名を書き換え、表のエラーになる設定を外す




