Apple、Siri AIを全開発者に開放|一般の利用者への提供は数か月後

画像の出典:Apple Developer

自社のアプリをSiriから言葉で操作できるようにしたい企業や開発者にとって、新しいSiri AIにいつ、どうつなげられるのかは気になる点でした。Appleは11月3日、どの開発者でも自分のアプリをSiri AIにつなげられる開発者向けの試用版(Developer Preview)を始めました。

本記事では、何ができるようになるのか、一般の利用者にはいつ届くのかを解説します。

どの開発者もSiri AIとアプリをつなげられるように

対象はiOS 27.3、iPadOS 27.3、macOS 27.3、visionOS 27.3のベータ版です。開発者はこのベータ版で、自分のアプリをSiri AIとつなげて試せるようになりました。Siri AIは、会話しながら利用者に合わせて動く新しいSiriで、日本語版は10月にベータとして提供が始まっています。

App Intentsでアプリの情報と操作を渡す

つなぎ方は、アプリの機能をOSに伝えるAppleの仕組み「App Intents」を使います。アプリが持つ情報や操作をSiri AIに渡すと、利用者は自分の言葉で頼むだけで、配達状況の確認、予約、注文といったアプリ独自の操作をSiri AIに任せられます。利用者の個人的な文脈の理解や、画面に表示中の内容の把握といったSiri AIの新しい力も、アプリ側から使えます。

複数の操作をまとめる「skills」

込み入った依頼に向けて、複数の操作を1つの流れにまとめる方法をSiri AIに教える「skills」も新たに用意されました。さらに、端末内検索のSpotlightが持つ意味検索の索引(セマンティックインデックス)に登録された情報は、決まった型に当てはまらないものでもSiri AIが探し出せるようになります。

Apple自身のアプリでも対応が始まった

Appleは、カレンダー、ファイル、メール、マップ、メッセージ、写真、リマインダー、Safari、ショートカットなど自社のアプリにも新機能を広げ始めています。公式ニュースでは「先週行ったコーヒー店を探す」「1年以上開いていないファイルをアーカイブする」といった使い方が例に挙がっており、開発者はこれらを手本にできます。

一般の利用者に届くのは数か月後

提供までの日程

今回はあくまで開発者向けの先行公開です。Appleは、一般の利用者への提供は「数か月後」、App Storeへの申請受付は「春から」としています。利用条件や利用ポリシーの詳細は追って公表するとしており、まだ決まっていません。開発者向けの説明資料も公開され、11月4日と5日にはApple技術者に質問できる相談会(Apple Intelligence Group Labs)が開かれます。

日本語は対応済み、EUでは使えない

Siri AIは英語、フランス語、日本語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語に対応し、繁体字中国語、ノルウェー語、トルコ語、ベトナム語にも広げる予定です。使うにはApple Intelligence対応の端末で、言語を対応言語に設定する必要があります。EUではiOS、iPadOS、watchOSで使えず、13歳未満も対象外です。サーバー側で動く機能には1日の利用上限があり、Appleは今後、上限を広げる有料の仕組みを用意するとしています。

まとめ

  • Appleが11月3日、iOS 27.3などのベータ版で、どの開発者もアプリをSiri AIにつなげられる試用版を開始
  • App Intentsでアプリの情報と操作を渡すと、配達確認・予約・注文などを言葉で頼めるようになる
  • 複数の操作を1つにまとめる「skills」も新たに用意
  • 一般の利用者への提供は数か月後、App Storeへの申請受付は春から
  • 日本語は対応済み。EUのiOS・iPadOS・watchOSでは使えない

💡 編集部の見解

10月に日本語で使えるようになったSiri AIに、今度は各社のアプリがつながる番が来ました。ただし一般の利用者に届くのは数か月後で、今は開発者が試す段階です。

  • 既報からの変化:当メディアは10月28日、Siri AIの日本語版がベータとして提供開始され、1日の回数制限があると報じました。今回は使う側ではなく、アプリを作る側に向けた発表です。
  • 利用条件はまだ決まっていない:Appleは利用条件と利用ポリシーを追って公表するとしており、App Storeへの申請受付も春からです。自社アプリで何ができるかは、ベータ版で試して確かめる段階です。

関連記事:AppleのSiri AIが日本語で提供開始、ベータ版で1日の回数制限あり

出典:Apple Developer

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