Microsoft、7〜9月期は19%増収・Azure48%増|Agent 365の登録は5000万超

画像:AIエージェントナビ編集部

AIエージェントを業務に入れる会社が増えるなか、その土台となるクラウドを売る側の数字は、需要の伸びを確かめる手がかりになります。Microsoftは2026年10月28日、Azureの売上が48%増え、同社の管理基盤に登録されたAIエージェントが5000万を超えたと発表しました。

本記事では、Microsoftの2027年度第1四半期決算から、AIエージェントの普及状況とクラウド基盤の成長について解説します。

業績を牽引するMicrosoft CloudとAzureの成長

クラウド事業が売上全体の成長を牽引

Microsoftの2027年度第1四半期(2026年7〜9月期)の業績は、売上高が前年同期比19%増の922億7900万ドルとなりました。営業利益は21%増の459億ドル、純利益は32%増の366億ドルと、好調な推移を見せています。特にMicrosoft Cloud部門の売上高は639億ドル(30%増)を記録し、全社業績を力強く牽引しました。

Azureの成長率は48%を記録

クラウド基盤であるAzureの売上高は、前年同期比で48%の成長を遂げました。同社は、サードパーティによる供給能力の遅延があったものの、企業がAIモデルを選択してアプリやエージェントを構築するサービス「Foundry」の利用拡大や、CPUの収益化効率の向上が成長を支えたと説明しています。なお、次四半期(10〜12月期)のAzure売上成長率は、為替の影響を除いて49〜50%を見込んでいます。

急拡大するAIエージェントの利用環境

登録エージェント数は5000万を突破

AIエージェントを管理する仕組みである「Agent 365」の登録数は、前四半期比で30%以上増加し、5000万を超えました。Agent 365は、企業が自社のエージェントを管理し、安全性や性能、コストを監視するための基盤だと同社は説明しています。

GitHubにおけるエージェントの貢献度

開発現場におけるAIエージェントの活用も顕著です。GitHub上では、AIエージェントが生成したPR(プルリクエスト:プログラムの変更提案)が過去6か月で6倍に増加しました。現在、プラットフォーム上の全PRの3分の1以上がエージェントによって作成されており、同社は、GitHub上でエージェントによる処理が急増しているため、信頼性の向上に力を入れているとしています。

企業向けAI導入の現状と今後の見通し

Foundry顧客の拡大

企業が独自のAIアプリケーションやエージェントを構築するためのサービス「Foundry」の顧客数は12万を超えました。前年同期比で売上高が3倍以上に拡大しており、複数のAIモデルを組み合わせてエージェントを作る顧客も、前年同期比で5倍に増えたといいます。

設備投資と供給能力の課題

今後の成長に向けた投資も加速しています。第1四半期の設備投資額は452億ドルで、外部から調達する設備の一部が納入遅れとなった影響を受けました。第2四半期には500億ドルを超える設備投資を計画しており、顧客からの需要が供給能力を上回る状況が続いているとしています。2026年の暦年では、設備投資は約1700億ドルになる見通しです。

まとめ

  • 売上高は前年同期比19%増の922億7900万ドル、Azure売上は48%増。
  • 「Agent 365」の登録エージェント数は5000万を突破。
  • GitHubにおけるエージェント生成のPRが全PRの3分の1以上に到達。
  • 「Foundry」の顧客数は12万を超え、売上は前年比で3倍以上に拡大。
  • 第2四半期の設備投資額は500億ドル超を予定し、インフラ増強を継続。

10〜12月期の売上高は、960億〜971億ドル(18〜19%増)を見込んでいます。

💡 編集部の見解

AIの処理能力はまだ需要に追いついていないと、Microsoft自身が決算で認めました。Azureで生成AIを使う企業にとっては、処理能力の不足が年度後半まで続く前提になります。

  • 供給不足は会社自身の説明:財務責任者のエイミー・フッド氏は「顧客の需要は使える供給量を上回り続けている」と述べ、外部から借りる一部のGPU設備は年度後半にずれ込むと説明しました。7〜9月期の設備投資が452億ドルだったのも、この納入遅れが理由です。
  • 自社チップでも処理能力を積み増す:同社はTeamsやCopilotで自社開発のAIチップ「Maia 200」を使い、電力当たりの処理量を最大1.7倍にしたと説明しました。当メディアが10月13日に報じた後継の「Maia 300」は、2027年から展開する予定です。

関連記事:Microsoft、次世代AIチップ「Azure Maia 300」を2027年展開へ

出典:Microsoft/Microsoft(決算説明会)

メルマガ登録CTA B2(MCPカオスマップ無料プレゼント)