Geminiの「Gems」が終了し「スキル」へ移行|個人は11月・法人は2027年3月

画像:AIエージェントナビ編集部

業務効率化のためにAIエージェントの活用を検討しているものの、頻繁な機能変更に追従できず悩んでいるDX担当者は少なくありません。Googleが提供するGeminiのカスタマイズ機能「Gems」が廃止され、新たに「スキル(skills)」へ移行されることが発表されました。

本記事では、この変更が組織のAI運用に与える影響と、移行に向けた注意点を解説します。

Gemsからスキルへの移行スケジュールと仕組み

アカウント種別ごとの終了時期

Googleは、Geminiアプリ上で独自のAIアシスタントを作成できる「Gems」を終了し、後継機能である「スキル(skills)」へ移行することを明らかにしました。この移行はアカウントの種類によって段階的に実施されます。個人のGoogleアカウントは2026年11月、法人・非営利団体向けのGoogle Workspaceアカウントは2027年3月、教育機関向けアカウントは2027年6月にGemsのサポートが終了します。

自動移行と手動設定の併用

Gemsのデータは、終了時期に合わせて自動的にスキルへと作り替えられる仕組みです。ユーザーは自動移行を待つだけでなく、事前に手動でスキルを作成し直すことも可能です。スキルはチャット入力欄で「/」に続けて名前を入力して呼び出すほか、Geminiが関係のある場面で自動的に使うこともあります。1つのチャットで複数のスキルを組み合わせられ、作れる数に上限はありませんが、同時に有効にできるのは100個までです。

スキル移行に伴う機能制限と注意点

現時点で非対応となる機能

今回の移行に伴い、一部の機能がスキルでは利用できなくなります。具体的には、動画作成や音楽作成、Canvas(AIとの共同編集画面)、Deep Research(高度な調査機能)、ガイド付き学習といった機能は、現時点でスキルには対応していません。これらの機能を業務の核としてGemsを構築していた場合、移行後に期待通りの動作をしなくなるリスクがあります。

実験的サービスの終了

今回の発表に合わせて、実験的なサービスである「Opal」およびGoogle Labsで提供されていた「Gems by Google Labs」も2026年11月をもって終了します。Opalで作ったミニアプリを業務で使っている場合は、11月までに代わりの手段を決めておく必要があります。

関連記事:Google「Opal(オパール)」とは?ノーコードでAIミニアプリを作成

組織におけるAI運用の見直し

業務フローへの影響確認

法人利用においては2027年3月まで猶予がありますが、CanvasやDeep Researchを組み込んだ複雑なGemsを運用している企業は、早急に現状の構成を見直す必要があります。特に、自動移行によって機能が制限される可能性があるため、現在構築しているAIアシスタントが、新しいスキル機能で代替可能かどうかを検証することが重要です。

仕事用アカウントではスキルがまだ使えない

公式ヘルプによると、スキルは現時点で18歳以上の個人のGoogleアカウントで利用でき、仕事用・学校用アカウントへは近日中に広げるとしています。つまり会社のアカウントでは、Gemsの終了(2027年3月)より前に、まずスキルが使えるようになるのを待つ段階です。共有機能やGoogleドライブのファイル追加など、Gemsにあった機能も「今後数週間で」スキルに加わる予定とされています。

まとめ

  • 終了時期:個人は2026年11月、法人Workspaceは2027年3月、教育機関は2027年6月まで
  • 移行内容:Gemsは自動的にスキルへ変換されるが、一部機能は非対応となる
  • 操作方法:スキルは「/」入力で呼び出し、同時に有効にできるのは100個まで
  • 注意事項:動画・音楽作成、Canvas、Deep Research等はスキル非対応のため代替策の検討が必要
  • 関連サービス:実験的サービス「Opal」および「Gems by Google Labs」も11月に終了

現在Gemsを活用している場合は、移行期限までに各機能の動作検証を行い、業務フローの再構築を検討してください。

💡 編集部の見解

GoogleはGeminiの独自アシスタント作成機能「Gems」を廃止し、後継の「スキル」へ移行します。法人向けアカウントは2027年3月まで猶予がありますが、一部の高度な機能が非対応となるため注意が必要です。

  • 自動移行の制限事項:当メディアが過去に解説した実験的サービス「Opal」も11月に終了します。今回の移行ではCanvasやDeep Researchといった機能がスキルに引き継がれないため、これらを組み込んだGemsを運用している場合は、代替機能の選定が不可欠です。
  • 法人利用の対象範囲:公式ヘルプによると、スキルは現時点で18歳以上の個人のGoogleアカウントでだけ使え、仕事用・学校用アカウントへは「近日拡大」とされています。法人のGemsは2027年3月まで残るため、会社のアカウントでは拡大後にスキルを試してから移行を判断できます。

出典:Google

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