ナインアウトとSansanが提携、展示会などで得た顧客データを整えCRMへ

画像の出典:ナインアウト(PR TIMES)
BtoB企業において、展示会や商談などの顧客接点で取得したリード(見込み顧客)情報の管理は、営業DXを推進する上で避けては通れない課題です。しかし、現場で入力されるデータには重複や表記揺れが頻発し、その後のCRM(顧客関係管理)やSFA(営業支援システム)での活用を阻む要因となっています。
本記事では、ナインアウトとSansanが新たに発表したデータ連携ライセンスが、どのように営業現場のデータ品質を向上させるのかを解説します。
顧客データの重複解消と属性付与
ナインアウトは、グループ会社のSansanと提携し、AIインターフェース「Ask One」と顧客マスターマネジメント「Sansan Data Intelligence」を連携させる新ライセンス「Ask One Sansan Data Intelligence License」の提供を開始します。ライセンスの提供は2026年10月14日に始まり、Ask OneとSansan Data Intelligenceのサービス連携は2026年12月下旬に開始します。
顧客接点でのデータ品質を担保
「Ask One」は、展示会、セミナー、商談、ランディングページなど、多様な顧客接点で情報を取得するAIインターフェースです。今回発表された新ライセンスを導入することで、Ask Oneを通じて取得した顧客データに対し、Sansanが保有する1,000万件を超える企業・事業所データベースと識別コード「SOC」を使って、データが整えられます。
具体的には、入力されたデータに含まれる重複や表記揺れを解消するだけでなく、古い情報を最新の状態へ更新します。Sansanは、Sansan Data Intelligenceについて、データメンテナンスの工数を大幅に削減できるとしています。
属性情報を付けてCRM・SFA・MAへ反映
単なるデータ修正にとどまらず、Sansan Data Intelligenceのデータベースを活用することで、グループ系列、業種、従業員規模、企業動向といった属性情報が付与されます。整えたデータは、CRM・SFA・MA(マーケティングオートメーション)などのシステムへ連携できます。
ナインアウトは提携の背景として、生成AIやBI(ビジネスインテリジェンス)ツールで分析を進める前提として、部門や拠点ごとに分散したデータの重複・表記揺れ・更新漏れの解消が課題になっている点を挙げています。
営業DXを加速させるデータ基盤の構築
本ライセンスは、Ask Oneを利用中のユーザー企業が申し込めます。申し込みは、ナインアウトのお問い合わせフォームかカスタマーサクセス担当者を通じて行います。これまで分散しがちだった顧客データを、取得した瞬間に整備・活用可能な状態へと変換する仕組みは、営業DXを推進する現場にとって大きなメリットとなります。
データ活用を前提とした業務フローの自動化
生成AIを業務に活用する際、最も重要なのは「入力されるデータの質」です。不正確なデータに基づいた分析やAIの回答は、誤った意思決定を招くリスクがあります。本提携は、顧客接点でデータを取得した時点で整え、システムへ反映する流れをつくることで、データ品質と業務効率を両立させる有力な選択肢となるでしょう。
営業現場の生産性向上に向けて
営業担当者が本来注力すべきは、顧客との対話や提案活動です。データ整備の手作業を減らし、最新の企業属性を付けることで、営業活動の質を底上げすることが期待されます。今後、企業がデータ活用を加速させる上で、このような「入口」でのデータ品質管理は、ますます重要な役割を担うことになります。
まとめ
- ナインアウトとSansanが提携し、新ライセンス「Ask One Sansan Data Intelligence License」の提供を開始。
- Ask Oneで取得した顧客データの重複・表記揺れ・古い情報を整え、グループ系列・業種などの属性を付けてCRM・SFA・MAへ連携。
- Ask OneとSansan Data Intelligenceのサービス連携は2026年12月下旬に開始。
- 申し込めるのはAsk Oneを利用中のユーザー企業。
💡 編集部の見解
展示会やセミナーでAsk Oneが集めた顧客データを、Sansanの企業データベースで整えてからCRMなどへ渡せるようになります(サービス連携は12月下旬から)。
- 申し込める企業:申し込めるのはAsk Oneを利用中のユーザー企業です。お問い合わせフォームかカスタマーサクセス担当者から申し込みます。
- 整えられる中身:重複・表記揺れ・古い情報の更新に加え、グループ系列・業種・従業員規模・企業動向の属性が付きます。基になるのは1000万件を超える企業・事業所データベースです。



