【新機能】Allganize「Agent Builder」でノーコード&高セキュリティAIエージェントを簡単構築
Allganize Japan株式会社は2025年5月22日、企業が自社専用のAIエージェントを、専門知識がなくてもノーコードで簡単に作成できる新機能「Agent Builder」の提供を開始したと発表しました。
特に、日本企業が重視する高度なセキュリティ要件に対応している点が大きな特徴です。
この新機能は、企業のAIエージェント導入と内製化を加速させ、安全な環境下での業務自動化を強力に推進するソリューションとして注目されます。
Allganizeが拓く、自社専用AIエージェント開発の新時代
AIエージェントの活用は、企業の生産性を飛躍的に向上させる可能性を秘めていますが、その導入には「専門知識の壁」と「セキュリティの壁」という二つの大きな課題がありました。Allganize Japan株式会社が、同社の生成AI・LLMプラットフォーム「Alli LLM App Market」の新機能としてリリースした「Agent Builder」は、これらの課題を解決し、AIエージェント開発の民主化を目指すものです。
AIエージェント開発の課題:専門知識とセキュリティ
AIエージェントを一から構築するには、プログラミングやAIに関する高度な専門知識が不可欠であり、多くの企業にとって自社開発は困難でした。また、AIエージェントが自律的にタスクを実行する際のプロトコル(MCP: Model Context Protocol)において、意図せず外部のネットワークやデータにアクセスしてしまうといったセキュリティ上の懸念も指摘されていました。特に、厳格な情報管理が求められる日本企業にとって、安心して導入できるセキュアなAIエージェントは喫緊のニーズとなっていました。
「Agent Builder」の目指すもの
「Agent Builder」は、これらの課題に応えるために開発されました。その目的は、専門家でなくても、安全な環境で、自社の業務に最適化されたAIエージェントを迅速に構築・運用できるようにすることです。これにより、企業は外部のサービスに依存することなく、自社の管理下でAIエージェントの内製化を進め、業務効率化と情報資産の保護を両立させることが可能になります。
「Agent Builder」の核心機能:ノーコード、高セキュリティ、そして優れた連携性
「Agent Builder」は、AIエージェント開発を身近なものにするための、3つの強力な特徴を備えています。これらが組み合わさることで、企業は自社のDXを加速させることができます。
直感的なUIによるノーコード開発
最大の特徴は、プログラミングが一切不要なノーコードでの開発を実現した点です。直感的なユーザーインターフェース(UI)を通じて、必要な機能や動作をブロックのように組み合わせるだけで、AIエージェントを迅速に構築できます。これにより、現場の業務を熟知したビジネス担当者が、自らAIエージェントの開発・改善を主導することが可能になり、開発のスピードアップと実用性の向上が期待できます。
企業の情報資産を守る高度なセキュリティ設計
「Agent Builder」は、セキュリティを最重要視して設計されています。AIエージェントの動作プロトコルであるMCPを、完全に制御された企業独自の環境内で実行します。外部ネットワークへのアクセスや利用するデータを厳格に制限できるため、機密情報や個人情報が意図せず外部に漏洩するリスクを最小限に抑えます。この高度なセキュリティ設計により、企業は安心してAIエージェントに重要な業務を任せることができます。
多様なシステム・データとの柔軟な連携
AIエージェントが真価を発揮するためには、社内の様々なシステムやデータと連携できることが不可欠です。「Agent Builder」は、グループウェア、クラウドストレージ、コミュニケーションツール、社内ドキュメント、そして基幹システムまで、幅広い外部システムやデータソースとの連携に対応しています。これにより、複数のシステムを横断するような複雑な業務プロセスも自動化することが可能です。
オンプレミス対応と既存アプリ連携がもたらす価値
「Agent Builder」は、特にセキュリティ要件が厳しい企業や業界のニーズにも応えるための重要な機能を備えています。それが、オンプレミス環境への対応と、既存のAIアプリケーションとの連携機能です。
オンプレミス対応の重要性
金融、製造、公共、エネルギーといった分野の企業では、セキュリティポリシー上、外部ネットワークの利用が厳しく制限されているケースが少なくありません。「Agent Builder」は、このような企業のニーズに応え、完全にクローズドなオンプレミス環境でも導入・運用が可能です。これにより、これまでクラウドサービスの利用が難しかった企業でも、セキュアな環境でAIエージェントのメリットを享受することができます。
「Alli LLM App Market」との連携による拡張性
「Agent Builder」は、Allganizeが提供する「Alli LLM App Market」とシームレスに連携します。このマーケットには、既に100種類以上の業務特化型生成AIアプリが用意されており、これらをAIエージェントの機能の一部として組み込むことができます。例えば、「契約書レビューアプリ」や「議事録要約アプリ」と連携させることで、単一のタスクだけでなく、より複雑な業務フロー全体の自動化にも対応できる、非常に高い拡張性を備えています。
まとめ
Allganize Japan株式会社が提供を開始した「Agent Builder」は、「ノーコード開発」「高セキュリティ」「優れた連携性」という三位一体のアプローチで、企業におけるAIエージェント開発と導入のハードルを劇的に下げるソリューションです。特に、専門知識がなくても安全なAIエージェントを内製化できる点は、多くのBtoB企業にとって大きな魅力となるでしょう。
セキュリティを重視し、オンプレミス環境にも対応可能な「Agent Builder」は、これまでAI導入に慎重だった企業にとっても、AI活用の第一歩を踏み出す絶好の機会を提供します。自社の業務に最適化されたAIエージェントを自らの手で構築し、ビジネスの成長を加速させる。そんな新しいDXの形が、ここから始まります。
出典:PR TIMES
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