経理業務を自動運転!TOKIUMが「経理AIエージェント」で2000万時間削減へ

株式会社TOKIUMは2025年5月22日、AIとプロスタッフが連携して経理業務の自動運転を支援する「経理AIエージェント」の提供を発表しました。
少子高齢化による労働力不足という日本社会全体の課題に対し、経理業務の自動化を通じて生産性向上に貢献することを目指します。

この発表は、AIエージェントが単なるツールに留まらず、企業の根幹業務を支える存在へと進化しつつあることを示す象徴的な出来事と言えるでしょう。

TOKIUMが描く未来:「経理AIエージェント」で業務の自動運転を実現

支出管理クラウド「TOKIUM」シリーズを提供する株式会社TOKIUMが、経理部門の働き方を根本から変える可能性を秘めた新サービスを発表しました。それが「経理AIエージェント」です。このサービスは、経理業務の「自動運転」を目指し、企業の生産性向上と人材不足という社会課題の解決に貢献することを目的としています。

労働力不足という社会課題への挑戦

日本は現在、少子高齢化に伴う深刻な労働力不足に直面しています。特に、専門知識が求められる経理部門では、人材の確保や育成が多くの企業にとって大きな課題となっています。「経理AIエージェント」は、このような背景のもと、AIの力で経理業務を効率化・自動化し、人間がより付加価値の高い業務に集中できる環境を創出することを目指しています。

「2,000万時間」代替という壮大なビジョン

TOKIUMは、この「経理AIエージェント」を通じて、2030年までに約2,000万時間に相当する経理作業を代替するという壮大なビジョンを掲げています。これは、日本全体の生産能力向上に大きく貢献する目標であり、同社のAI技術と事業への強い自信が伺えます。中小・中堅企業の人手不足解消にも直接的に貢献することが期待されます。

AIとプロスタッフの連携:「経理AIエージェント」の仕組みと特徴

「経理AIエージェント」の最大の特徴は、AI単独で完結するのではなく、AIと人間のプロスタッフが連携してサービスを提供する点にあります。このハイブリッドなアプローチにより、高い効率性と信頼性を両立させています。

「ヒューマンインザループ」による高い信頼性

ユーザーが日常的な言葉で経理作業を指示すると、まずAIエージェントがその内容を解釈し、タスクを実行します。しかし、AIが判断に迷う複雑なケースや、最終的な確認が必要な重要な業務においては、TOKIUMのプロスタッフ(人間のオペレーター)が介入します。この「ヒューマンインザループ(HITL)」と呼ばれる仕組みにより、AIの判断ミスを防ぎ、業務の正確性と信頼性を担保します。AIの精度は、この人間によるフィードバックを通じて継続的に向上していきます。

AX実現を支える包括的サポート

このAI Agentは、TOKIUMの既存SaaSサービスとシームレスに連携し、円滑な業務自動化を実現します。さらに、TOKIUMは単にツールを提供するだけでなく、企業がAIを効果的に活用し、組織全体の変革を成し遂げるための「AX(AI Transformation)」の実現に向けたコンサルティングやサポートも提供します。これにより、企業は安心して経理DXを推進することができます。

7月開始の「出張手配」から始まる、経理DXの新たな波

「経理AIエージェント」は、段階的にその機能を提供していく計画です。その第一弾として、多くの企業で手間のかかる業務の一つである「出張手配」を自動化するエージェントが、2025年7月に提供開始される予定です。

第一弾「出張手配エージェント」の機能

この「出張手配エージェント」は、従業員からの「来週、大阪に出張します」といった自然な言葉での依頼に基づき、最適な交通手段や宿泊先をAIが自動で検索・手配します。もちろん、企業の出張規程に沿った手配が行われ、その後の経費精算システムへのデータ連携までをサポートします。これにより、出張する従業員本人だけでなく、手配や精算処理を行う管理部門や経理担当者の負担も大幅に軽減されます。

将来的なエコシステムの拡大

TOKIUMは、この「出張手配エージェント」を皮切りに、請求書処理や経費精算など、様々な経理業務に対応するAIエージェントを順次リリースしていく計画です。将来的には、TOKIUM以外の他社製ERP(統合基幹業務システム)やSaaSとの連携も視野に入れており、企業が利用している既存システムを活かしながら、経理業務全体の自動化を支援する一大エコシステムの構築を目指しています。

まとめ

株式会社TOKIUMが発表した「経理AIエージェント」は、AIと人間のプロスタッフが協働することで、経理業務の「自動運転」という未来を実現しようとする、野心的かつ現実的なソリューションです。「2,000万時間の業務代替」という明確な目標は、日本の労働力不足という大きな社会課題に対する一つの答えを示しています。

ヒューマンインザループによる信頼性の確保、既存システムとの連携、そしてAX実現に向けた包括的なサポート体制は、これからAIエージェントの導入を検討するBtoB企業にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。7月に提供が開始される「出張手配エージェント」から始まるTOKIUMの挑戦は、日本の経理DXを新たなステージへと導く大きな一歩となるに違いありません。

出典:PR TIMES

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AIエージェントナビ編集部
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