Codexに学習させない方法は?設定2か所とプラン別の違い

Codexは、個人向けのChatGPTプラン(Free・Plus・Pro)でサインインしていると、何もしなければやり取りがモデルの学習に使われることがあります。止める設定はChatGPT側に1つありますが、Codexの設定にも「環境」を学習に含める設定が別にあります。公式ヘルプをもとに、プラン別の扱い、2か所の確かめ方、オフにしても残る例外を整理します。
Codexのやり取りが学習に使われるのはどの場合か
学習に使われるかどうかは、Codexへのサインイン方法と契約プランで決まります。OpenAIの公式ヘルプ「モデルのパフォーマンスを向上させるためのデータの使用方法」と、Codexの公式ドキュメントの説明をまとめると次の表になります。
| 使い方 | 学習への利用(何もしない場合) | 止める・確かめる場所 |
|---|---|---|
| ChatGPTアカウント(Free・Plus・Pro) | 使われることがある | ChatGPTの設定(またはプライバシーポータル)+Codexの設定 |
| ChatGPTアカウント(Go) | ヘルプの個人向けの列挙に記載なし | 個人向けと同じ画面で確認 |
| ChatGPTアカウント(Business・Enterprise・Edu) | 使われない | 利用者の操作は不要 |
| APIキー | 使われない(組織がデータ共有を有効にした場合を除く) | API組織のデータ共有の設定 |
個人向けプランは何もしなければ学習に使われることがある
ヘルプは「個人向けサービス(Free、Plus、Pro)をご利用の場合、お客様のコンテンツはモデルのトレーニングに使用されることがあります。」と書いています。CodexにChatGPTアカウントでサインインしている場合は、この個人向けの扱いがそのまま当てはまります。なお、Codexは無料のFreeや低価格のGoでも使えますが、学習の説明で名前が挙がっているのはFree・Plus・Proの3つで、Goは記載がありません。
有料のPlusなら止められない、と考えている人もいます。2026年4月8日、OpenAIの公式フォーラムで、Plusで動かしたものは学習に使われ得るという書き込みに対し、別の利用者が次のように返しています。
Also not true, you can opt out of this.(訳)それも正しくありません。オプトアウト(学習に使わせない設定)はできます。
この利用者は、以前はフォームへの記入が必要だったが、最近は画面のスイッチで切り替えられるようになったとも書いています。プランが有料か無料かにかかわらず、個人向けプランは自分で設定を切り替える前提で考えるのが安全です。
Business・Enterprise・Eduは最初から学習に使わない
法人・教育機関向けのプランは扱いが逆です。ヘルプは、ChatGPT Business、ChatGPT Enterprise、ChatGPT Edu、APIからの入力と出力は、デフォルトではモデルの改善に使用しないと明記しています。会社がこれらのプランを契約し、そのワークスペースでCodexにサインインしていれば、利用者が自分で止める操作は要りません。ただし組織がOpenAIと学習への利用を認める別の契約を結んでいる場合は例外になる、とヘルプのFAQは添えています。
APIキーでサインインした場合はAPIのルールに従う
CodexはChatGPTアカウントの代わりにAPIキーでも使えます。Codexの公式ドキュメントは、APIキーで使う場合はAPI組織の保存期間とデータ共有の設定に従うと説明しています。
そのAPI側のルールは、OpenAIのAPIドキュメントが示す原則で、2023年3月1日以降、APIに送られたデータは、利用者が明示的に共有を選ばない限り学習や改善に使われません。逆に言えば、API組織の所有者がデータ共有を有効にしていれば別です。会社のAPIキーを使っている場合は、組織の管理者にデータ共有の設定を確かめておくと確実です。
Codexの学習をオフにする手順
個人向けプランで学習を止めるときは、ChatGPT側の設定と、Codex側の設定の2か所を確かめます。1か所目を変えても2か所目は変わらないので、両方を順に見てください。
手順1:ChatGPTの設定で「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにする
ChatGPTの「設定 > データ管理」を開き、「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにします。ヘルプの記事によって画面名が「データ管理」と「データコントロール」の2通りで書かれているので、どちらかの名前で表示されている項目を探してください。
この1か所でCodexのタスクも止まります。ヘルプは「ChatGPT の会話や Codex のタスクについては、どちらのオプションでも十分です。」と書いており、Codexのために別のアカウント設定を探す必要はありません。
手順2:Codexの設定で「環境を含める」設定を確かめる
見落としやすいのがこちらです。Codexには、作業する環境全体を学習に使えるようにする設定が、ChatGPTとは別にあります。ヘルプのCodexの節はこう書いています。
Codex には、環境全体をトレーニングに使用できるようにする個別の環境を含める設定が Codex の設定にあります。
続けて「ChatGPT またはプライバシーポータルで設定を変更しても、この設定は変更されません。」とも書かれています。手順1だけで止めたつもりでも、この設定が有効なら環境の中身は学習の対象に残ります。Codexの設定を開き、環境を学習に含める項目が有効になっていないかを確かめてください。なお、日本語版のヘルプは機械翻訳のため、画面に表示される項目名と言い回しが異なる場合があります。
プライバシーポータルから止める方法もある
ChatGPTの画面を操作する代わりに、OpenAIのプライバシーポータルで「私のコンテンツでトレーニングしない」を選ぶ方法もあります。ヘルプは手順1とこの方法のどちらか一方で十分で、両方を行う必要はないとしています。
ただし、プライバシーポータルで止めた場合も、手順2のCodexの環境の設定は変わりません。どちらの方法を選んでも、Codexの設定は別に確かめる必要があります。
オフにしても残る例外と注意点
評価ボタンを押すと会話全体が使われることがある
学習をオフにした後でも、回答に高評価・低評価を付けると扱いが変わります。ヘルプのFAQによれば、個人向けプラン(Free、Plus、Pro)では、フィードバックを送るとオプトアウトしていても、そのフィードバックに関連する会話全体をモデルの改善に使うことがあります。
会社のコードを扱った会話では、評価ボタンを押さないのが確実です。同じ例外はClaudeにもあり、両方を使い分けている人は設定をそろえておくと迷いません。
関連記事:Claudeに学習させない方法は?設定手順とオフでも残る例外
オフで止まるのはこれからの会話とタスク
ヘルプが約束しているのは、オプトアウトした後の新しい会話はモデルの改善に使わない、という範囲です。オフにする前のやり取りがどう扱われるかは、ヘルプには明記されていません。
機密性の高いコードをCodexに渡す予定があるなら、作業を始める前に2か所の設定を済ませておくのが確実です。
コンピューター操作のスクリーンショットも同じ設定に従う
Codexがパソコンを操作する機能では、画面のスクリーンショットが撮られます。公式ヘルプ「ChatGPT プランで Codex を使う」は「ChatGPT のトレーニングデータ管理設定は、コンピューター操作で撮影したスクリーンショットを含め、Codex で処理されるコンテンツにも適用されます。」と書いています。
スクリーンショット用の別の設定はなく、手順1の設定がそのまま効く仕組みです。画面に顧客情報などが映る作業を任せる場合は、事前に手順1が済んでいるかを確かめてください。

会社のアカウントでCodexを使っている場合
会社でCodexを使う場合は、会社が契約したワークスペースにサインインしているか、個人のアカウントを持ち込んでいるかで扱いが分かれます。

Business・Enterpriseは評価ボタンを押しても学習に使われない
法人向けプランでは、評価ボタンの例外も当てはまりません。ヘルプのFAQは「具体的には、回答へのフィードバック(高評価または低評価の送信)によって、関連する会話をトレーニングに使用することが許可されるわけではありません。」と書いています。対象はChatGPT Business、ChatGPT Enterprise、ChatGPT Eduです。
個人のPlusやProで会社のコードを扱うときは自分で止める
注意したいのは、会社のワークスペースではなく、個人で契約したPlusやProのアカウントで会社のコードを扱う場合です。この場合は個人向けの扱いになり、何もしなければ学習に使われることがあります。
手順1と手順2を自分で済ませたうえで、そもそも個人アカウントで社内のコードを扱ってよいかを、社内の規程や情報システム部門に確かめておくと安心です。
管理者が確認しておくこと
ワークスペースの管理者は、評価ボタンそのものを使えるかどうかを切り替えられます。ヘルプによれば、管理コンソールの「ワークスペース設定 > 回答へのフィードバックを許可」で有効・無効を選べます。
社員がAPIキーでCodexを使っている場合は、API組織の所有者がデータ共有を有効にしていないかも確認対象です。ヘルプは、Enterpriseやゼロデータ保持を有効にしている組織など、一部ではこの共有の設定自体を使えないとしています。
関連記事:ChatGPTの履歴は会社にバレる?見られる範囲と確認手順
まとめ
Codexは、個人向けのChatGPTプランでサインインしていると、何もしなければやり取りが学習に使われることがあります。止めるには、ChatGPTの「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにし、Codexの設定で環境を学習に含める項目も確かめます。
- 個人向け(Free・Plus・Pro):何もしなければ学習に使われることがある
- 手順1:ChatGPTの「設定 > データ管理」で「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ(プライバシーポータルでも可)
- 手順2:Codexの設定にある環境の設定は、手順1では変わらないので別に確かめる
- 例外:オフでも評価ボタンを押すと会話全体が使われることがある
- 法人・API:Business・Enterprise・EduとAPIキー利用は既定で学習に使われない
まずはChatGPTの設定画面とCodexの設定画面を順に開き、2か所の状態を確かめてください。



