GPT-4.1が使えなくなった?無駄な移行を避ける確認手順

「GPT-4.1」が選択肢から消えて戸惑っている方へ、結論からお伝えします。終了したのはChatGPTの画面だけで、APIのgpt-4.1とgpt-4.1-miniは2026年9月10日時点でも使えます。本記事では、自分がどの経路のGPT-4.1なのかを見分け、止まるのかどうかを確認する手順まで解説します。

⚠️ まず確認:今この瞬間、OpenAI側で障害が起きていませんか?

モデルの提供終了と、その時だけの障害はまったく別のものです。先に切り分けましょう。

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GPT-4.1が使えないのはChatGPT画面

同じ「GPT-4.1」でも、ChatGPTの画面かAPI経由かで扱いが違います。まず経路ごとに整理します。

経路別の扱い一覧

利用経路 現在の状態 終了日・退役予定日
ChatGPT(ブラウザ版・アプリ版) 終了済み 2026年2月13日
ChatGPT(Enterprise・Edu) 管理者が有効にした場合のみ表示 対象一覧は非公開
OpenAI API(直接契約) gpt-4.1・gpt-4.1-miniは利用可能 gpt-4.1-nanoのみ2026年10月23日
Azure OpenAI(Microsoft Foundry) 3モデルとも利用可能 2027年4月14日

一般向けの画面からは消えましたが、APIでは今も動いています。OpenAIのヘルプセンターはこう書いています。

GPT-4o and additional models were deprecated in ChatGPT on February 13, 2026. These models will continue to be available in the API.

(訳:GPT-4oと追加のモデルは、2026年2月13日にChatGPTで提供終了となりました。これらのモデルはAPIでは引き続き利用できます。)

ChatGPTは2/13に終了

ブラウザ版・アプリ版のChatGPTからGPT-4.1が消えたのは2026年2月13日です。同日のChatGPTリリースノートには次のようにあります。

we have retired GPT-4o, GPT-4.1, GPT-4.1 mini, and OpenAI o4-mini from ChatGPT. ... There are no API changes at this time.

(訳:GPT-4o、GPT-4.1、GPT-4.1 mini、OpenAI o4-miniをChatGPTから退役させました。(中略)この時点でAPIの変更はありません。)

重要なのは最後の一文です。ChatGPTからの退役とAPIは、この時点で切り離されています。

同時に終了した4モデル

この日に消えたのは、GPT-4.1だけではありません。

  • GPT-4o
  • GPT-4.1
  • GPT-4.1 mini
  • OpenAI o4-mini

Enterprise・Eduの対応

会社で「ChatGPT Enterprise」「Edu」の場合、管理者が「レガシーモデル」を有効にすると退役前の一部モデルが選べます。ただし公式のヘルプは対象一覧を公開せず、ワークスペース設定とモデル選択画面の表示が正だと書いています。見当たらないときは、まず管理者に設定状況を確認してください。

図解:GPT-4.1が使えなくなったのは「ChatGPTの画面」です

APIのGPT-4.1は利用可能

画面からの削除はメニューから外れたという意味で、APIが止まったわけではありません。自社システムに組み込んでいるなら今も動いているはずです。

公式一覧に3つ掲載

2026年9月10日時点のOpenAI公式モデル一覧には、3つとも掲載されています。公式の位置づけは次のとおりです。

  • GPT-4.1:推論を挟まない中で最も賢いモデル
  • GPT-4.1 Mini:より小さく速くした版
  • GPT-4.1 nano:最も速くコスト効率が高い版

停止はnanoのみ

OpenAI公式の廃止一覧を調べると、停止が決まっているのはgpt-4.1-nanoとその関連だけで、標準のgpt-4.1とgpt-4.1-miniには告知が1件もありません。対象の3つは移行先がすべてgpt-5.6-lunaです。

  • gpt-4.1-nano(呼び出し名)
  • gpt-4.1-nano-2025-04-14(日付を固定した版)
  • ft-gpt-4.1-nano-2025-04-14(追加学習させた版)

停止日は2026年10月23日です。「GPT-4.1が10月に終わる」と思い込んで標準モデルまで差し替えると、不要な移行コストが出ます。

10/23に停止する12モデル

同じ日には以下のモデルもAPIから提供終了です。稼働中のシステムで指定していれば移行が必要になります。

モデルID 代替モデル
gpt-3.5-turbo-0125 gpt-5.6-terra
gpt-4-0613 gpt-5.6-sol
gpt-4-1106-preview gpt-5.6-sol
gpt-4-turbo gpt-5.6-sol
gpt-4.1-nano gpt-5.6-luna
gpt-4o-2024-05-13 gpt-5.6-sol
gpt-image-1 gpt-image-2
o1-2024-12-17 gpt-5.6-sol
o1-pro-2025-03-19 gpt-5.6-sol(reasoning.mode: pro)
o3-mini-2025-01-31 gpt-5.6-sol
ft-o4-mini-2025-04-16 gpt-5.6-terra
o4-mini-2025-04-16 gpt-5.6-terra

gpt-3.5-turbo・gpt-4・gpt-4.1-nano-2025-04-14・babbage-002・davinci-002 を追加学習させた版も同じ日に停止します。

9/28の停止予定

10月より先に2026年9月28日の停止があります。古い世代の4モデルが対象で、代替はすべてgpt-5.6-terraです。社内スクリプトに残っていないか確認してください。

モデルID 代替モデル
gpt-3.5-turbo-instruct gpt-5.6-terra
babbage-002 gpt-5.6-terra
davinci-002 gpt-5.6-terra
gpt-3.5-turbo-1106 gpt-5.6-terra

該当コードの確認手順

ドキュメントより、自分の環境で何が生きているかを直接確かめるほうが確実です。

モデル一覧の取得

手順1は、自分のAPIキーで使えるモデル一覧の取得です。ここに出てこないIDは呼び出せません。キーは直接書かず環境変数から渡します。

curl https://api.openai.com/v1/models \
  -H "Authorization: Bearer $OPENAI_API_KEY"

エラーコードの確認

手順2はエラーの読み方です。開発者コミュニティへ2026年7月29日に投稿された報告では、次の形で返っています。

Error code: 404 - {'error': {'message': 'The model gpt-4o-audio does not exist or you do not have access to it.', 'type': 'invalid_request_error', 'param': None, 'code': 'model_not_found'}}

文中のモデル名は報告者が指定したIDです。読むべきは末尾のcodeの値で、model_not_foundが返るならそのIDは退役しているか、自分のアカウントから見えない状態です。

エイリアスとスナップショット

手順3はIDの種類を見分けることです。OpenAIのモデルIDには、既定の版を指す「呼び出し名(例:gpt-4.1-nano)」と、リリース日を固定した「スナップショット(例:gpt-4.1-nano-2025-04-14)」があり、廃止一覧は両方を書き分けています。

ここは実際に分かりにくく、OpenAI開発者コミュニティの該当スレッド(2026年4月22日投稿・閲覧5,666回)では利用者から2点の指摘が出ています。1つは、gpt-4-turboは呼び出し名なのに実体のgpt-4-turbo-2024-04-09が一覧になく、実体まで止まるか判断できない点。もう1つは、gpt-4-1106-previewが2026年3月26日に停止済みなのに10月23日の一覧へ再掲されている点です。いずれも利用者の指摘で、OpenAIの見解ではありません。自社のIDがどちらかを確認し、スナップショットならそのID自体が一覧にあるかを見てください。

関連記事:GPT-5.6が「Model not found」(404)になる原因と対処

Azure経由は日付が異なる

Azure OpenAI(Microsoft Foundry)経由の場合、退役日はOpenAI直接契約とは別に管理されています。混ぜると、必要のない移行を急ぐことになります。

GPT-4.1の廃止は4/14

Microsoft Foundryの廃止スケジュール(2026年9月10日確認)では、gpt-4.1・gpt-4.1-mini・gpt-4.1-nanoの3つとも、ライフサイクル段階が「Legacy」、退役予定日が2027年4月14日と記載されています。移行先の指定はまだ空欄です。

gpt-4.1-nanoが止まる10月23日と比べると、Azure経由は約6か月後ろにずれます。社内資料に日付を書くときは経路名とセットにしてください。

停止後のエラーの違い

返るエラーも違います。Microsoftのライフサイクル方針は、退役(Retired)段階をこう定めています。

Removed from service. All inference requests return 410 Gone.

(訳:退役=サービスから削除された状態。すべての推論リクエストは410 Goneを返します。)

OpenAI直接契約の404と違い、Azureでは410です。410は「かつて存在したが完全に削除された」意味なので、設定ミスではなくモデルの寿命だと切り分けられます。

移行先の選定と停止への備え

停止対象を使っているなら計画的に差し替えます。

公式指定の代替モデル

移行先はモデルごとに指定されています。公式の位置づけは次のとおりです。

  • gpt-5.6-sol:複雑で専門的な仕事に向けた最上位モデル
  • gpt-5.6-terra:性能とコストのバランスを取るモデル
  • gpt-5.6-luna:コストを重視する用途に最適化されたモデル

単価の条件は用途で変わるので、決める前に料金を比べておくと判断しやすいです。

関連記事:【2026年最新】生成AIモデル API料金比較|Gemini・Claude・GPT・Grokを徹底比較

予告期間と通知の仕組み

もう一つ知っておきたいのが、OpenAIが定める最低予告期間です。

廃止一覧では、一般提供のモデルは最低6か月、その特殊版は最低3か月と定められています。一方でモデル名にpreviewが付く版は、2週間程度というはるかに短い予告で退役することがあると明記されています。

今回の停止は2026年4月22日の告知からちょうど6か月後です。逆にいえば、名前にpreviewが付くモデルを本番で使っている場合、この6か月は保証されません。

廃止一覧には、OpenAIが廃止時にそのモデルを使っているアカウントへメールで通知すると書かれています。通知は登録済みのアドレスにしか届かないため、開発担当者の手元に届く運用かも確認してください。

まとめ

  • ChatGPTの画面からGPT-4.1が消えたのは2026年2月13日です
  • APIのgpt-4.1とgpt-4.1-miniは今も使えます(廃止の告知なし)
  • 2026年10月23日に止まるのはgpt-4.1-nanoとその関連3つだけです
  • その前に2026年9月28日にも4モデルの停止があります
  • Azure経由なら3モデルとも2027年4月14日まで使えます

「モデルが見つからない」と出たら、まずモデル一覧を取得して自分のアカウントでそのIDが生きているかを確かめ、廃止一覧と照らしてください。止まったのか設定ミスかが切り分けられます。

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