Nottaはどこの国の会社?規約で運営元とデータの扱いを確認

日本でNottaを使う場合の契約相手は、東京都千代田区の「Notta株式会社」です。英語版の利用規約では、シンガポールの「NOTTA PTE. LTD.」がその親会社だと書かれています。この記事では、公式の利用規約・プライバシーポリシー・ヘルプを2026年10月22日に直接確認し、運営元、録音した音声のAI学習、保存場所、退会後のデータの扱いを順に整理します。
Nottaはどこの国の会社が運営しているのか
日本の利用者の契約相手は東京のNotta株式会社
日本語版の利用規約は、第1条でサービスの提供者を「Notta株式会社」としています。公式サイトの会社概要によると、Notta株式会社は2022年5月25日設立で、所在地は東京都千代田区神田神保町です。特定商取引法に基づく表示の販売事業者も、同じNotta株式会社になっています。
| 項目 | 公式の記載内容 |
|---|---|
| 日本の利用者の契約相手 | Notta株式会社(代表者名 Ryan Zhang) |
| 所在地 | 東京都千代田区神田神保町1丁目13 J.NODE神保町 4階 |
| 設立・資本金 | 2022年5月25日・900万円 |
| 親会社(英語版規約) | NOTTA PTE. LTD.(シンガポールで設立) |
| 準拠法と裁判所 | 日本法・東京地方裁判所 |
| データの保存先 | 東京リージョンを基本に、日本国内の複数のデータセンター |
| 問い合わせ先 | support@notta.ai |
| 規約の改訂日 | 利用規約 2025年8月1日/プライバシーポリシー 2026年6月17日 |
会社概要には、従業員はグローバル拠点を含めて150名(2026年8月時点)と書かれています。日本だけの会社ではなく、海外の拠点とひとつのグループで動いていることがわかります。
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親会社はシンガポールのNOTTA PTE. LTD.
英語版の利用規約(2026年9月2日発効)の冒頭には、2つの会社の関係が次のように書かれています。
NOTTA PTE. LTD. is the parent company of Notta 株式会社(訳)NOTTA PTE. LTD.は、Notta株式会社の親会社です。
同じ冒頭で、契約相手は登録した場所によって分かれると定めています。事業所か住所が日本にある利用者はNotta株式会社と、それ以外の利用者はシンガポールで設立されたNOTTA PTE. LTD.と契約します。英語版のプライバシーポリシーも、主体を「Notta PTE. LTD. / Notta 株式会社」と2社並べて書いています。
準拠法は日本法・裁判所は東京地裁
日本語版の利用規約の第22条は、争いが起きたときの第一審を東京地方裁判所とし、規約は日本法に従って解釈すると定めています。準拠法(契約の解釈に使う国の法律)も裁判所も日本です。
英語版の規約も同じ線引きで、Notta株式会社と契約した利用者は日本法と東京地方裁判所、NOTTA PTE. LTD.と契約した利用者はシンガポール法とシンガポールの裁判所になります。日本の利用者がシンガポールの法律で争うことにはなりません。
「中国の会社では?」と言われる理由
創業時は深圳の会社のサービスだった
「中国の会社」と言われる背景には、サービスの成り立ちがあります。THE BRIDGEの2024年8月の記事によると、Nottaは事業を始めた当初、中国・深圳に本拠を置くLangogo(合言信息科技)の一サービスでした。
同じ記事では、その後に事業単体で会社として独立し、シンガポールに本社を置き、顧客が最も多い日本にも営業拠点を置いたと説明されています。アプリとしての提供開始は2020年です。始まりが深圳の会社だったことが、「中国の会社」という印象につながっていると考えられます。
今の契約相手・保存先とは分けて考える
創業時の経緯と、今の契約やデータの扱いは別の話です。仕事で使うかを決めるときは、次の3つを分けて確かめると判断しやすくなります。
- 契約相手:日本の利用者は東京のNotta株式会社
- 準拠法と裁判所:日本法・東京地方裁判所
- データの保存先:東京リージョンを基本に日本国内(後述)
いずれも今の規約と公式の説明で確認できる事実です。気になる点があれば、評判ではなくこの3つを社内の説明に使うのが確実です。
録音した音声はAIの学習に使われるのか
音声認識の提供元が学習に使うことがある
いちばん気になる「録音がAIの学習に使われるか」は、プランによって答えが変わります。日本語版のプライバシーポリシーは、音声認識に第三者のパートナー企業のAPIを使っていると書いたうえで、次のように定めています。
当該パートナー企業は、お客様がご利用のプランに応じて、お客様の音声データを音声認識トレーニングに利用する場合があります。
学習に使うのはNotta自身ではなく、音声認識エンジンの提供元です。公式ヘルプでは、この提供元は国内のパートナー企業で、音声と認識結果からランダムに選んだデータだけを音声認識エンジンの学習(音響学習・言語学習)に使うと説明しています。単語の組み合わせから生まれる意味のある情報は学習されない、とも書かれています。
学習ありの場合、音声は認識の後に日本国内のデータセンターに一旦保管され、そこから学習用に選ばれます。学習なしの場合は、音声はメモリ上で処理されながら消えていき、提供元のサーバーには保存されません。
要約などのAI機能は全プランで学習に使わない
音声認識以外のAI機能、たとえば要約については扱いが違います。公式ヘルプ「AI学習について」は、いずれのプランでも音声認識以外のAI機能の学習にはデータを提供していないと説明しています。
同じヘルプでは、そのため録音中に機密情報の発言があっても、社内外の生成AIの出力に含まれることはないとしています。また、日本語版の利用規約第6条には、利用者が送った音声や文字起こしのデータについて、Nottaは内容自体を閲覧・使用しないと書かれています(利用頻度や時間のデータは除く)。
学習なしはビジネス Plusとエンタープライズ
音声認識の学習も止めたい場合は、プランを選ぶ必要があります。公式ヘルプとプラン別機能一覧では、「AI学習なし」の環境を提供するのは「ビジネス Plus」と「エンタープライズプラン」とされています。逆に言えば、この2つ以外のプランでは、音声認識の提供元の学習に使われることがあります。
学習なしのプランから学習ありのプランに切り替えても、過去に文字起こししたデータが学習に使われることはありません。対象になるのは、切り替えた後に作られた新しいデータだけです。
関連記事:Nottaは相手にバレる?Botと画面収録で違う見え方

音声やテキストはどこに保存されるのか
東京リージョンを基本に国内で保存
保存場所は、公式のLLMセキュリティのページにある「データはどこに保存されていますか?」という質問に答えがあります。
東京リージョンを基本として、日本国内に複数のデータセンターを利用しており、データは複数の地理的位置に冗長保存されています。
バックアップも国内のデータセンターに保存していると、公式のセキュリティページに書かれています。保存した音声・画像・テキストは初期設定で暗号化され、通信もHTTPS(暗号化された通信)で守られています。
第三者提供と国外の扱いの書かれ方
日本語版のプライバシーポリシー第3条は、利用者の同意なしに第三者へ提供しないことを原則にしています。ただし、例外として挙げた場合には「第三者(日本国外にある者を含みます)」に提供することがあると書かれており、例外の中には「データハッシュ化を行った上でユーザー情報を提供する場合」も入っています。
英語版のプライバシーポリシーには、関連会社(affiliate partners)へ情報を開示することがあるとも書かれています。また、他人が持つワークスペースに参加した場合は、そのワークスペースの管理者が中の内容にアクセスできます。保存先は国内でも、規約上は国外への提供の余地が残っている点は知っておくべきです。
取得している第三者認証
公式ヘルプ「データ保護の取り組み」では、外部の監査を受けた認証として次の2つを挙げています。
- SOC2:Type1の報告書を2022年9月29日に取得し、Type2の報告書を2023年2月12日に受領
- ISO/IEC 27001:2023年9月14日に取得し、2026年2月に最新の2022年版へ更新
このほか公式のセキュリティページは、GDPR(EUの個人データ保護規則)やCCPA(カリフォルニア州の消費者プライバシー法)、日本の個人情報保護法への準拠をうたっています。こちらは認証の取得ではなく準拠の表明なので、導入審査では2つの認証と分けて扱うのが正確です。

削除・退会したデータはどうなるのか
削除したデータはゴミ箱に30日残る
公式ヘルプ「データの削除・復元」によると、削除したノートやフォルダはすぐには消えず、ゴミ箱に一時的に保管されます。ゴミ箱の中のものは30日後に完全に削除され、それまでは自分で元に戻せます。
急いで消したい場合は、ゴミ箱から「完全に削除」を選ぶか、ゴミ箱を空にします。完全に削除したデータは復元できないので、必要なものは先に書き出しておきましょう。
退会するとすべてのデータが削除される
アカウントを削除して退会した場合は、公式ヘルプ「退会後、データは削除されますか?」がはっきり答えています。
はい。退会後は、すべてのデータが削除されます。
退会後のデータ復旧は受け付けておらず、退会完了のお知らせは通常3〜4日ほどでメールで届きます。退会の手順を説明する公式ヘルプによると、同じアカウントでの再登録や復活もできません。アプリを消しただけでは退会にならず、有料プランの期限切れ、サブスクリプションの解約、スマートデバイスの連携解除、シングルサインオン(SSO)の無効化を済ませてから手続きします。
なお、有料プランを解約してフリープランに戻るだけなら、データは削除されません。ただし文字起こしは冒頭3分しか見られなくなるため、データを消したいなら退会、残したいなら解約の前に書き出す、と使い分けます。
まとめ|Nottaの運営元とデータの扱い
日本の利用者の契約相手は東京のNotta株式会社で、親会社はシンガポールのNOTTA PTE. LTD.です。創業時は深圳の会社のサービスでしたが、今の準拠法は日本法、データの保存先は東京リージョンを基本とした国内です。仕事で使う前に、次の3点を決めておくと安心です。
- 音声認識の学習も止める必要があるか(必要ならビジネス Plusかエンタープライズ)
- ワークスペースの管理者と、文字起こしを共有する範囲
- やめるときは解約だけでなく退会まで行い、データを消すか
なお、利用規約では20歳未満の人が使う場合は保護者の同意が必要です。まずは自社のセキュリティの決まりと今のプランを見比べ、学習なしのプランが要るかを確かめてください。




